【ケース1】
久しぶりに自宅の壁を塗り替えてもらうことにしました。約1週間の工事でマイホームは綺麗になっていきました。たいそう気に入った奥さんは、工事が終わるころを見計らって、棟梁がいつ集金に来ても困らないように現金100万円を用意。隠し場所はちょっと考えて電話台の中に。
■翌朝、家族中の現金が盗まれていました。集金のための100万円も。
【ケース2】
引越し専門の運送会社にて。現金集金が基本の運送屋さんでは、連休中仕事も多く、事務所金庫にはどうしても多くのお金が預けられることになっていました。
■連休の繁忙期が無事あけた朝、早朝出勤した社長は愕然と・・・オフィスの金庫はパックリと開けられていました。
【ケース3】
マンション経営のAさん。1階が住居なので毎月の家賃は店子さんに届けて貰っていました。受け取るときには裏口で対面し帳面にハンコを押し、現金は脇の食器棚・引き出しにしまう習慣でした。
■ある夜、物音に気が付いたご主人は起きあがり裏口へ歩いていくと、食器棚の引き出しを開けている犯人に遭遇。屈強なご主人なので、捕まえようとしましたが裏口から逃げられてしまいました。時は月末。7軒分の家賃が入っていました。
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▼解説
まず【ケース1】の場合は、銀行から尾行されているのです。防ぐ方法は、古い習慣に流されず銀行振込を利用すること。やむなく現金を引き出したときには、尾行に注意を払うこと。帰りだけタクシーに乗ってしまうのも効果的です。
次に【ケース2】は、残念なことですが内部に詳しい者が参加しています。
最近の窃盗団は情報だけを買い取り、犯行そのものはまた別の集団に実行させる。という手口に広がっています。現金商売の場合には、分割して金融機関に入金することを心がけましょう。最近は、コンビニ入金(*3)という便利な方法があります。
【ケース3】では、習慣的にお金をしまう(出し入れする)場所を、他人に見せない注意が必要です。お金だけならまだしも、犯人と鉢合わせして居直り強盗に変身されたらケガだけでは済みません。ご注意を。
*1 専用住宅の火災保険
*2 業務用の火災保険:損害保険会社から販売される専用住宅の火災保険や業務用の火災保険を指し、建物だけの申込みではなく、家財または什器の申込みによってカバーされます。農協共済や各地の共済などは含みません。
現金 | 預貯金 | |
家庭用 | 20万円まで | 200万円まで |
ビジネス用 | 30万円まで | 300万円まで |
参照約款:「東京海上日動・三井住友海上・AIU保険会社」の専用住宅の火災保険や業務用の火災保険の約款による。
*3 コンビニ入金(正式名称:スマートピット):金融機関の夜間金庫代わりに、コンビニでの入金システムが利用できます。24時間有人で安心ですし、買い物目的ではなくても利用いただけます。詳しくは以下URLにて。
http://www.smartpit.jp/business/service.html
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