先月は駐車場設備と安全対策でしたが、今月は自宅での駐車方法から外出先での駐車方法までをお話しします。
【自宅での失敗例】
ワゴン車にゴルフバックを“恒常的に”入れっぱなしで盗難。被害はご自分の「ゴルフクラブ2セット」と「リアウインド修理代」。加入していた保険は「火災保険・ゴルフ保険・ダイバーズ保険・自動車保険」でしたが、保険支払い対象になったのは「自動車保険」で「リアウインド修理代」だけでした。ご本人は夏休み直前のアクシデントに予定も狂い、自動車修理工場も混み合っていて大層落胆していました。
何故「火災保険・ゴルフ保険・ダイバーズ保険」にて「ゴルフクラブ2セット」の被害は補償されないのでしょうか。「火災保険」では“家の中にある家財”を補償。「ゴルフ保険」はゴルフ場・ゴルフ練習場での盗難に限られ「ダイバーズ保険」では“携行中”の盗難を補償します。よって、深夜寝ているときも仕事で外出しているときも車に入れっぱなしにしている状態は、自宅駐車場とはいえ外に放置している状態に解釈されます。ですから少し面倒でもゴルフバックもダイビング器材も、帰宅後は家の中に入れて上げてください。翌朝出発が早いので前日からトランクに荷物を入れたい。と思われるでしょうが、折角の旅の始まりが台無しにならないように気をつけてください。
「ダイバーズ保険」では例外的に車の中でも補償される場合があります。
“生理的な休憩中”であれば旅行途中と考え「パーキングエリアでの休憩・レストランでの食事」などが当てはまり、この様な状態でゴルフバックなどを携行することは困難であるため、旅行中の戸口から戸口での事故と拡大解釈します。あくまでも1時間位を生理的な休憩と考えており、アルコールを含む長時間の休憩は就寝と同じように扱われる事になります。
そして、もちろん車には鍵を掛けていただきますが。
【外出先での失敗例】
外出先では慣れない場所へ駐車し“当て逃げ”されてしまうケースが散見されます。「遊園地・スーパー・ファミリーレストラン・コンビニ」など様々です。他にも深夜ですと“車上荒らし”なども。被害から完璧に逃れる方法は無いかもしれませんが以下のように注意していただくことは効果的です。
(1)人目に付きやすい場所を選んで駐車する。レストランガラス窓越しに見える場所やコンビニも入り口近くが有効
(2)街頭など照明がある場所。
(3)深夜レストランなどで会食が長時間になる場合などは、時々車をチェックする。
など、犯罪者も現場を事前に観察していますから、慎重な態度を見せることは抑制効果があります。そして車に乗り込む前に4方をチェックし、変化がないか確認しましょう。いつの間にかキズを付けられていた。と嘆かないためにも。
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