先月の損保に続き、今月は生保会社の“不正な保険金未払い”について、お話しさせて頂きます。本号では、だいぶ生保会社を辛辣に表現します。
(本年夏頃から新聞紙上にて、生保・損保各々において“不正な保険金未払い”が指摘されております。金融庁は11月25日に外資系を含む損保26社に業務改善命令を出しました。)
■原因・・・【“3つの利益”の2つが不調】
・長寿世界一なのに、なんでこんなに生命保険料って高いんでしょうか?生保は契約年数が長期になるため、利益構造が独特です。生保の資格試験では、“3つの利益”とはなどと学習しましたが、ここでは超簡単に。
1)お預かりした保険料で融資・投資・・・バブル以降は儲からない。
2)企業努力により、仕事を効率化し経費を節減・・・経費節減は不得意。
3)被保険者の死亡率・予想を下回れば利益に・・・健康志向なのに・・・
■何故・・・【利益至上主義】でチョット姑息な手法を
上記1)と2)は、不得意のようです。そこで3)に着色することに。
4)請求が複雑な後遺障害などは、非積極的に対応し未請求にし向ける。
5)高齢になり、基本部分の終身保障300万。文字通り終身保障ですが、本人が亡くなったらこの保険の存在を知る人は・・・請求ナシしめしめ
6)営業力は定評ありますが、支払窓口の教育・人員配置はそこそこに。
上記の一部は、マニュアルまで有ったのですから、悪質極まり有りません。
■どうしたらいいの・・・【本当に必要な特約は2割程度】
ご加入の生命保険が全て“良質な内容”である。との前提にて話します。
7)各社「お客様相談窓口」「カスタマーセンター」などに、相談する。ここは各社良質です。契約の現場とも完全に隔離されており、逐次、問合せ案件の進捗を確認管理して精度を誇っています。
8)契約窓口への相談は、個人差が相当開きます。非人道的~無知識~次の契約しか考えていないの被害に遭う可能性が高すぎます。(皆さんの担当者はそんな事ないと思いますが)
9)社団法人 生命保険協会に相談する
http://www.seiho.or.jp/
●『不適切な販売・勧誘防止のためのホットライン』
生命保険会社の営業職員・代理店の説明等に疑問や不適切な点があれば当ダイヤルへ03-3286-2967 受付時間:9:00~17:00(土日曜祝日を除く)
●本年1月より、生保協会に来た悪質な苦情については、協会役員が生保会社を直接訪問して内容を経営陣に伝え、改善を求めるのだそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051216-0000023……do-bus_all
●過去・現在の事例に疑問を抱いている方、ご相談下さい。
お尋ね頂いた場合には、スグに(営業日2日以内)返事は致しますが、生保版については損保版と異なり詳細は各社「お客様相談窓口」をご紹介いたしますので、直接お尋ね下さい。
●このコラムに対して、各方面からご意見・叱責を受けることと思います。
特約が企画されたときにはユーザーへの思いやりがあり、商品化されるまでに大変な苦労もあった事は認めます。しかし、折角の特約も社内教育が不備のまま発売してしまえば、支払時に問題が発生する事への配慮が欠落していたことは、明らかであり企業利益を追求した結果と捉えても良いのではないでしょうか。いかなるご指摘にも回答させていただきます。また不備・間違いについても公にいたします。是非、忌憚無くご意見をいただけたら幸です。
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