今回のコラムでは、僧帽筋と言われる筋肉のお話をしたいと思います。
この筋肉は、首の後ろの下から脊髄に沿って付着し、肩甲骨の上の端を覆っている大きな筋肉です。お坊さんが袈裟をかけている状態に似ていることから、この名前がついたと言われています。
肩甲骨を内側に引き寄せる役割を持っているので、腕を伸ばした後、手前に引き寄せる動作(テニス、水泳の平泳ぎなど)で活躍します。主に胸椎(背中上部)という背骨と連動しており、喉が痛いとき、貧血、発熱等の時には、この筋肉が弱っていることが多いようです。普段から、僧帽筋が弱っていないかチェックしましょう。
チェックの方法は二人で行うのがよいでしょう。テストを受ける人はまっすぐ立って、片方の腕を真横に肩の高さまで上げ、伸ばした状態にします。
そして、もう一人が後ろから、上げた腕を前に軽く押します。
正常時には、少しくらい押されてもしっかり姿勢を保持できますが、弱っている時は抵抗に負けてしまいます。前述の症状が出ている場合、このチェックで弱くなっていることがわかります。肩、背中のコリが辛い人にもお勧めです。
この筋肉を活性化させて、前述の症状が出た時や肩が重いとき。ダイビングのパフォーマンスにも役立ててください。
また、歩行時に腕をリラックスしながら振ると、僧帽筋がほぐれてきます。
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