朝起きたら突然肩に激痛が走り、痛みでほとんど動かせなくなることがあるようです。40代、50代では肩関節周囲炎などと診断され、四十肩、五十肩と言われるのがそれです。しかし年齢に関係なく、ある姿勢的問題を抱えている場合は、20代、30代でも起こり得ます。
対処としては、痛みが激しい1~2日目までは、安静にして湿布等で冷やします。多少楽になったら、リハビリを開始します。実は、放っておいてもいつかは治りますが(長くて半年から1年後)、リハビリをしなかった場合、多かれ少なかれ痛みが残ってしまいます。痛みが起こる原因としては、
・両肩が前にかぶさるような猫背の姿勢により、両肩・鎖骨の関節が圧迫される
・上記の姿勢が慢性化し、横向きなどで更に関節の圧迫を繰り返す
・インナーマッスル(肩の内側の小さな筋肉群)の硬直・弱体化により、腕を持ち上げる力がなくなる
・特定の運動パターンの繰り返しや、重い荷物を持ち続ける(ダイバーの皆さんはご注意を)こと等により疲労が蓄積し、筋肉や関節に炎症をおこすことなどが考えられます。
■リハビリ法
・仰向けになり、両脇・肘を体につけ、前腕(肘から前の部分)を90度に立てる。肘の角度を90度に維持したまま、両前腕をゆっくり、できる限り外側に開く。開いたら、ゆっくり閉じる。常に脇を閉めたまま10回から20回。
・ 仰向けになり、腕を肩の位置まで水平に引き上げる。肘を90度に曲げ、前腕部を肘を支点に上下にゆっくり動かす。腕と体の角度を90度に維持したまま10回から20回。
このリハビリを早く開始すれば、改善も早く後遺症も残りません。
但し、痛みが激しい場合は、無理に行わないで下さい。
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