平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第143話 統計からみる高齢者の交通事故

第143話 統計からみる高齢者の交通事故

日本国内の交通事故死者数は、1970年の1万6765人をピークに毎年減り続け、バブル期には上昇したが昨年2018年には3532人にまで減少しています。なんと50年前の5分の1です。交通事故発生そのものが減っている良き現象であります。

1. 高齢運転者の死亡事故割合

しかし、日本の平均余命の上昇と共に高齢者割合(22.7%)が高くなり、死亡事故率(51.2%)も押し上げています。この比率は欧米諸国と比較しても高い数値です。

欧米諸国との比較(内閣府「交通安全白書」平成23年版より)

日本
高齢化率 □□□□22.7%
死亡事故率■■■■■■■■■■■51.2%

アメリカ
高齢化率 □□12.8%
死亡事故率■■■15.7%

ドイツ
高齢化率 □□□□20.4%
死亡事故率■■■■■■26.6%

イギリス
高齢化率 □□□16.4%
死亡事故率■■■■18.5%

2. 高齢運転者の事故パターン

高齢者の方々はスピードは出さないようですが、反則切符は「漫然運転」とか「運転操作不適」「わき見運転」に分類されているようです。単独事故も多いパターンです。

自動車等運転者の主な法令違反別死亡事故件数(警視庁交通局資料)

優先通行妨害
高齢者■■■■■4.7%
高以外□□□2.45%

一時不停止
高齢者■■■■■■■■7.5%
高以外□□2.1%

運転操作不適切
高齢者■■■■■■■■■■■■■■14%
高以外□□□□□□□□□8.5%

しかしこれらを改めて分類すると押しなべて“ペダルの踏み間違い”なのではないでしょうか。一瞬の遅れが大きな事故に繋がっていると思います。

1970年、この時代には男性も女性も運転免許を所有する人は一部の人たちだけでした。職務上必要で職業として運転していた人が殆どです。

そして日本も豊かになり、マイカーブーム到来で誰もが免許を持つようになり、路上の様相も大きく変化していきました。当時とは信号機の数も制限速度も異なります。

そのような意味では、別の世界に切り替わったと表現されても良いと思います。ベテランドライバーにとって路上は厳しい場所に変化しましたが、鉄道会社やバス会社の設備はバリアーフリー化が進み、乗り降りも優しく便利に変わっています。スロープやエレベーターの位置を駆使しながら、いつもの病院通いに変革を試みてはいかがでしょうか。

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