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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第136話 火を噴く家電製品

第136話 火を噴く家電製品

新聞広告の中に、「引き続き、探しています」というタイトルのチラシが目に留まりました。家電大手のパナソニック、当時の社名ナショナル名で呼びかけています。

チラシの内容は、過去に販売された商品の中に、一酸化炭素が室内に漏れ出し死亡事故に至るおそれの物がある。として、発見そして回収を願い、毎年この時期になると大捜索が展開されています。

家電製品の耐用年数ってどれくらいなのでしょうか。我が家に置き換えてみますと、電気式乾燥機は30年以上働いてくれています。冷蔵庫や洗濯機、エアコンなども長寿命ですよね。国税局HPを参照しますと、冷蔵庫や洗濯機で6年、エアコンも6年のようです。乾燥機も洗濯機に準ずるようで6年と横並びになりました。国税庁の評価は、メーカーへの基準を表すものではなく、購入後の減価償却値を共通させるためのガイドラインと捉えることが適切だと思われます。

さて前置きが長くなりましたが最近、タイトルの様に家電が火を噴いております。先ずは皆さまにも広く知られている事故例としてスマホのバッテリーが煙を出したり発火したりしています。旧式な(昭和のころの)テレビからも発火事故が伝えられています。

消費税のアップも決まり、節約モードの中で、型が古いだけでは買い替える動機になりません。使えるまで大切に使っていきたい家電達でもあります。そこで、以下の方法でリスク回避するのはいかがでしょうか。

  1. コンセント口の古いものは積極的に交換し、アンペア限度もチェック。
  2. 延長ケーブルは購入日付を記入し、古いものは容量十分なものに交換する。
  3. 冬用家電は容量が多く発火する可能性が高いので、専用コンセントにて使用する。

これだけで、かなりリスクを軽減できることになります。

これは実話ですが、あるご夫婦が1階のリビングでトレポカ(トイレポカポカヒータ―)を恒常的に使用していました。就寝の為に2階に上がりましたが、トレポカは消し忘れました。普通ならばサーモスタットの働きにより、自動的に切れたり点いたりを繰り返すのですが、このサーモが老朽化により作動せず発火。敷いてあった絨毯に燃え移り、家屋は全焼してしまいました。幸いお二人はベランダから逃げ、一命を取り留めましたが、奥様のPTSDは気の毒なくらいでありました。

お見舞いを届けながらお話を伺いましたが「火事は怖いよ。すべてを失ってしまう」「家族の思い出もすべて燃えてしまい、焼け跡から拾い出せたものは子供の兜だけだった」と。

冒頭のパナソニックのチラシにも呼びかけられていましたが「実家」・「ご高齢者宅」・「空家」・「空き部屋」・「倉庫」などから、今も見つかるそうです。この暮、実家に帰られた時には、古い家電製品をチェックしてあげることも親孝行になるのではないでしょうか。

(次号第二話では、家電の正しい捨て方。第三話では、家電リサイクル法をご紹介いたします)

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