保険の基礎知識。保険の誤解を解きたい“誤解の解凍”。保険に対するよくある疑問にお答えします

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ダブって保険加入していた場合 Vol.22

保険へのW加入は大抵の商品では不可能なのですが、以下に揚げる商品では、往々にして起こり得る現象であります。肝心な保険金請求時に損をしないように、今週はやや難解かもしれませんが、概念だけでも覚えていただければお役に建てそうです。

○ダブル加入可能商品「傷害保険・個人賠償保険・海外旅行保険・生命保険」

「ダイバーズ保険」も傷害保険であり、携行品補償等は特約扱いになります。
ダブル加入の主なパターンは、「ダイバーズ保険」に加入していたが、「海外旅行時には必ず旅行保険に加入している」「カードに付帯していた(申込み時には告知不要ですが請求時には告知する必要があります)」などです。

×ダブル加入不可能商品「自動車保険・火災・動産保険・企業用賠償保険」

1)保険会社は何故ダブル加入を調べるのか?
・ズバリ大がかりな保険金詐欺を防ぐためです。ですから、死亡補償7000万とか1億以上になるとチェックが入り、受取人などが問題視されます。
・ですから「生命保険を除く傷害保険のみにて合算しても7000万に至らない方が殆どと思われますので、しっかり告知を済ませた方がお得です」。

2)保険金請求時に“損をしないために”【携行品損害の場合】
・死亡補償と違い携行品損害保険金が重複して支払われる事は有りません。
・補償される金額はあくまでも損害額が限度。ダブルで支払われる訳ではありません。按分(あんぶん)して支払われます。

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★【損害額】67,746円
■A保険(傷害保険の携行品特約)
※一品あたり10万円限度、保険金額20万円、免責3,000円
■B保険(動産総合保険)
※一品あたりの限度額なし、保険金額12万円、免責10,000円
・A保険の支払保険金
=(認定額67,746円-3,000円)×(携行品特約の独立責任額64,746円)/
(携行品特約の独立責任額64,746円+動産総合の独立責任額57,746円)
= 34,223円

・B保険の支払保険金
=(認定額67,746円-免責額3,000円)×(動産総合の独立責任額57,746円)/
(携行品特約の独立責任額64,746円+動産総合の独立責任額57,746円)
=30,523円

■支払保険金合計=34,223円+30,523円
=64,746円

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・告知をしっかり記入して加入する(上記でも延べましたが)
・ダブった保険の良い所取りにて保険金請求が可能。

例えば「ダイバーズ保険」と「海外旅行傷害保険」のダブル加入をした場合、携行品損害が発生すれば双方に請求することになります(便宜的に一方だけに請求を出すことは、請求時の告知違反になっしまいます)。
保険金額の補償額は加入している保険の一番高い金額となりますし、免責(自己負担額)は加入している保険の一番低い金額となります。
ここが良い所取りです。

3)保険会社は別々だけど・・・
・上記2)の条件は不変です。但し、事務処理は煩雑になりがちです。でき得れば統一化された方が、窓口も一本・書類も一種類で済みますね。

4)海外旅行傷害保険・AIU保険会社の場合
・AIU保険会社の場合、ダイビングは申込み告知時の“危険なスポーツ”には該当しません。下記URLにて前日ギリギリまで申込み可能です。
その時には、決済用のカードとパスポート番号が必要になります。
http://www.toy-hoken.co.jp/oversea/

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