電子キーシステム“イモビライザー”の標準装備車が増えています。
装備の増加に伴い車両盗難事故は顕著に軽減しています。しかし折角のテクノロジーも、キーを刺しっぱなしで車両を放置していては何の役にも立ちません。
■車両盗難場所ワースト3
1)コンビニ等 (エアコン点けっぱなし・少しだけなら・・・)
2)詐欺 (わざと交通事故を起こし・故障を装い)
3)月極駐車場 (納車3日以内に盗まれる)
上記2)と3)は、気をつける事によって避けることができますが、1)は所有者に大きな責任が及ぶ可能性があります。もし、“盗んだ犯人が人身事故を起こしてしまったら”。「コンビニに入りたいけど少しの時間だけだから、エアコンも点けておきたいしエンジン掛けたまま買い物してこよう・・・」と。よく見かける光景ですよね。ところが、買い物を済ませて出てきたら車が盗まれていた。
■所有者の責任(共同不法行為 民法719条)
もちろん任意保険は「車両の盗難損害」を始め、賠償責任保険も有効に働きます。しかし、「管理不行届による所有者責任の追求」は辛いものがありま
す。盗難犯人が交通事故を起こさずに車だけ乗り捨ててくれれば良い方で、最悪の事態は人身事故でしょう。この場合、運転していた犯人は筆頭責任者ですが、大方賠償能力は期待できませんし、所有者の管理上の過失は間違いなく追求されます(これを共同不法行為といいます)。先にも述べましたが、対人賠償保険を使用することができますが、所有者の行政処分は逃れられないでしょう。
■犯行動機は、
1)転売(組織的犯行) 2)高飛び(個人的に目的地まで拝借) 3)愉快犯行(衝動的に~酔っぱらい)などで、犯人は最初からコンビニの前でスキのある車を狙っているのです。
不幸な被害者を出さないためにも「少しの時間だけ・・・」と考えずに、エンジンは止め、鍵を掛けるようにしましょう。
注意1)重い荷物やPCは、アテンダントに預かってもらう。
注意2)シートベルト解除のアナウンス前に立ち上がったりバゲージスペースを開閉しない。
注意3)他人と共同で利用するバゲージスペース。通路側に座った場合は警戒が必要である。
■イモビライザー とは
コンピューターの電子的なキーによる照合によって、不正に作られた合鍵を使って車に浸入した際に エンジン始動をできなくするものです。
http://www.security-joho.com/service/imo.htm
http://www.jaf.or.jp/qa/advice/answer/K/K_7.htm
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