今年のゴールデンウィークは、過去2年間テロやSARS騒ぎで遠退いていた旅行者も続々と海外へ繰り出す模様です。
中でも、中国への旅行者は約10万人と、過去最高が見込まれていました。
しかし、デモの影響でツアー客からは、旅行会社への問い合わせが殺到。
この様な場合、キャンセル料はどうなるのでしょうか。
1)旅行者から「怖いのでやめたい」と申し出た場合はキャンセル料が掛かります。
2)旅行会社自ら中止を申し出た場合には、お金が返ってきます。
3)旅行会社が「大丈夫」と判断し、ツアーが催行されても、現地で「事態が変化し、危険」になった場合には、旅行会社はそこで契約を解除できます。途中で放り出される可能性もありますから、大変です。
●さて、保険のお話しですが、上記1)のツアーのキャンセル料について。
「ダイバーズ保険」には「キャンセル費用」という補償内容がありますが、この場合は支払い対象にはなりません。被保険者または被保険者の配偶者の「1親等以内の親族の死亡、傷害または疾病よる入院・・・」となっており社会情勢による危険回避では「キャンセル費用」の支払対象にはなりません。
※下記参照
http://www.toy-hoken.co.jp/divers/yakkan.php#toku015
第5章 キャンセル費用担保条項 第1条(当会社の支払責任) 【1】
●また、上記3)についてですが、ツアーの中断について料金を補償することは出来ませんし、暴徒に巻き込まれてケガなどしても傷害保険の対象からも外れてしまいます。
※下記参照
http://www.toy-hoken.co.jp/divers/yakkan.php#hutu02
第2章 保険金を支払われない場合 第3条 【1】(9)
戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変または暴動(この約款においては、群衆または多数の者の集団の行動によって、全国または一部の地区において著しく平穏が害され、治安維持上重大な事態と認められる状態をいいます。)
▼荒川強啓 デイ・キャッチ!
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/uwasa/index-j.htm
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「ニュースなロースクール 村 千鶴子」
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2005年4月12日の記事を参照させていただきました。
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