今月は、陸上での事故を例題にお話しします。盗難と紛失の違いは、一般的に区別が付きにくいかもしれません。
■例1.電車の網棚偏
○【盗難】
電車の網棚にカバンを置き、本を読んでいる間に気が付いたら盗まれていた。(所有者の管理下にあり、意識がある)
ד紛失”
電車の網棚にカバンを置き、ウッカリ電車を降りてしまい、駅に届出をしたが発見されなかった。(所有者の管理下から離れてしまった)
■例2.駅のタクシー偏
○【盗難】
駅構内でタクシーを待つ間、カバンを置き週刊誌を読んでいた。気が付くとカバンが無くなっていた。(所有者の管理下にあり、意識がある)
ד紛失”
駅構内でタクシーを待つ間、カバンを置き週刊誌を読んでいた。タクシーが来たので乗車し行き先を告げたが、忘れ物に気付きスグ戻るがカバンは無くなっていた。(所有者の管理下から離れてしまった)
■例3.スキー場のロッジ偏
○【盗難】
スキー場のロッジで昼食を摂る間、スキー板をロッジの置き場に立てかけ1時間ほど休憩した。昼食を終えて戻ってみるとスキー板が無くなっていた。(所有者の管理下を離れるが、決められた場所への保管がなされている)
ד紛失”
スキーを終え、民宿に戻るが乾燥室が混んでおり、とりあえず外に立てかけて後ほど片づけるつもりで夕食を摂った。1日の疲れとお酒も手伝い就寝。翌朝には無くなっていた。(所有者の管理下から、長時間離れてしまった)
■例4.ダイビングサービス偏
○【盗難】
ダイビングを終え、現地サービス・洗い場の桶にて塩抜きし、水切り程度に干場で陰干しを行った。30分ほどで自分もシャワーを浴び、メッシュバックを持って戻ってみるとレギュレターセットが無くなっていた。(所有者の管理下を離れるが、決められた場所への保管がなされている)
ד紛失”
ダイビングを終え、現地サービス・洗い場の桶にて塩抜きし干場に掛けた。ところが、うっかりレギュレーターを回収せずに民宿まで戻ってしまい、翌朝気付いて取りに戻った時には、レギュレーターは無くなっていた。(所有者の管理下から、長時間離れてしまった)
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