■今月のご挨拶
今月は急遽内容を変更し、9月に発生しました米国テロ事件と台風について「誤解の解凍Vol.4」を編集致しました。
皆様の中に具体的にお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
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■テロ行為は戦争と同じで保険対象にならない???
□いいえ 今回のケースは保険の支払い対象になります。
9月11日発生のニューヨーク貿易センタービルおよびワシントンペンタゴンへのテロ行為について「海外旅行傷害保険」に関する約款解釈・対応についてご案内いたします。
■Q1.今回の様にテロ被害にあった場合、保険の対象になるか?
□保険対象になります。
・保険約款上、戦争による被害は免責になっています。
・今回のテロ行為は戦争には該当しません。
■Q2.自動延長規定は、適用されるか?
□適用されます。
・まず自動延長規定とは、被保険者が旅行中に以下に定める原因により保険終期までに帰国できない場合、保険会社が妥当と認める時間を限度として保険責任が延長されます。
<・第三者による不法な支配(ハイジャックや誘拐)・公権力による拘束(今回の例)等>
・今回はアメリカ/カナダの全空港から航空機の離着陸が政府により停止されました。これが上記の公権力による拘束に該当します。
・よって今回のケースでは、政府の離陸停止が解除されてから、最短の振替便で帰国し自宅に戻るまで自動的に延長補償されています。(でも、その間にオプショナルツアーにでも参加したりすると期限通りに終了してしまいます)
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<上記、調査回答保険会社>
・AIU保険会社・三井海上・東京海上・あいおい損保・日本興亜損害
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■台風・天変地異は保険対象にならないんでしょ!
□いいえ誤解です。台風被害は保険の支払い対象になりますよ。
よく「天変地異は対象にならないから、台風もダメなんでしょ」と言われますが、これは誤解です。確かに天変地異は支払い対象になりません。しかし天変地異とは「地震・噴火・津波」等を指しており、台風は天変地異には当たらないのです。
台風は自然災害です。特に日本では毎年上陸することが予測され、その大きさに大小あれども保険のリスクには計算されています。
各保険種目により台風損害を特約にて担保したり、または担保をはずしたりすることができます。
たとえば自動車保険の車両(エコノミー+A)特約付に契約していれば、台風被害による車両損害も保険対象になります。
火災保険でも住宅総合火災で契約されていれば、台風により屋根が飛んだり・床上浸水(45センチ以上)した場合にも、補償されます。
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