前回のコラムから、痛みや病気に打ち克つ免疫力を養う方法をご紹介しています。
今回は、免疫力の指標となるリンパ球を、増やして活性化させる東洋医学的方法をご紹介します。
リンパ球が減り、不活性になる要因を整理してみます。
①交感神経優位な状態が続く
免疫細胞のうち、交感神経優位時には顆粒球が、副交感神経優位時にはリンパ球が活性化する。交感神経優位な状態が続く最大の要因は心因性=ストレス。
②糖の継続・過剰摂取
血糖値の乱高下により分泌されるステロイドホルモンは、リンパ節を萎縮させ身体を冷やす。糖自体も身体の糖化を招く。リンパや鉄分も糖化し、リンパの不活性や冷えを増長させ低体温体質になる。以上のことから、ストレスを減らして食生活を見直すことで、リンパ力は回復するということが分かると思います。また、リンパを生成する脾臓を養生すると、免疫力は大きく回復します。東洋医学では、足の親指の爪の生え際が脾臓を活性化するツボです。
100円ショップなどで購入できるツボ押し棒を使うと、効果的に行うことができるのでおすすめです。
ちなみに、脾臓が弱ったり炎症を起こしている時は、左脇腹や左背中(肩甲骨の下あたり)が痛くなったり苦しくなります。そういう時は免疫力が弱っていたり、甘いものや果物を継続・過剰摂取していると言えます。一日1セット(2~3分)のツボ押しをします。風邪をひいていたり、痛みがあったり、何らかの病気に罹っている時は、何セット行っても構いません。左脇腹や左背中の違和感が消えるまで毎日続けると、免疫力=リンパ力が回復・強化されていきます。
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