ダイバーの整体を考える、知って得する身体の歪み。日本徒手整体トレーナー認定協会 理事長 佐々木拓男氏による、自宅で簡単にできる整体コラム。

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知って得する身体の歪み

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ダイバーの整体を考える、知って得する身体の歪み。日本徒手整体トレーナー認定協会 理事長 佐々木拓男氏による、自宅で簡単にできる整体コラム。

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糖が及ぼす身体への影響と対策 その3 第172話

“糖は糖化する性質をもつ”

今回のコラムでは、糖の影響による症状のメカニズムを分かりやすく解説していきます。

糖は非常に粘着性が強く、あらゆるものと結合して機能を低下させる「糖化」という性質をもっています。
身体に必要なエネルギーとしての糖は、体内に貯えられたたんぱく質から生成される(=糖新生)ので、炭水化物(=糖)の摂取割合を多くするべきではありません。
摂取後に運動によって糖を消費できると考え違いをされている方が非常に多いのですが、エネルギーとして使い切れない炭水化物と余分な糖(果物やスイーツ、ジュース、スポーツドリンク等)は、あらゆるたんぱく質と粘着して以下に述べる糖化産物へと合成されます。ですから、ダイエットや健康目的のカロリー計算にはあまり意味がありません。

ここからは、関節系、筋肉系、アレルギー、冷え性、むくみやリンパ浮腫、神経痛、生活習慣病、婦人科疾患の項目毎に、糖化の具体的な影響について解説していきます。

 

・関節痛の場合…
関節の軟骨や靭帯が糖化すると、関節の可動域が制限され、長期的に圧迫がかかるため、軟骨が磨り減ったり、肩・股関節・膝等に石灰化による炎症や痛みを起こし続けます。石灰化は関節部への長期間の圧力と糖化、そしてそれによるリンパや血流不全からくる長期的炎症等の条件が重なることで、軟骨がリン等に変性して起こります。高齢者に多い円背(極端な猫背)等の姿勢不良、側湾症、ヘルニアやぎっくり腰も、背骨を支える靭帯・脊椎軟骨・椎間板の糖化とストレスが原因です。
水分不足と糖化は脊柱間狭窄症を招きます。指先の変形、手首や足首の炎症や痛みは酷使によると言われていますが、それらも靭帯の糖化が原因です。
骨の生成を促すビタミンDの代謝促進は腎臓が担い、ミネラルをコントロールするステロイドホルモンは副腎から分泌されます。糖の継続・過剰摂取は腎臓の機能を低下させ、副腎の疲労を増長させるので、骨や軟骨の形成不全や骨密度の低下を招き、老人性股関節症や膝関節症、外反母趾やO脚の根本原因となります。高齢者に多い圧迫骨折はたんぱく質と水分の不足が原因ですが、糖化による骨密度の低下もその一因と言えるでしょう。
オスグットシュラッター病と言われる膝痛を含む関節痛全般(他、足首や股関節)が成長期に見受けられる場合、総称して成長痛と言われています。これらは過度の運動による負荷が発育途中の筋肉や関節にかかり続けることが原因と言われていますが、前述した高齢者の関節痛発症パターンと同様、ストレスと糖の継続、過剰摂取による軟骨や靭帯、成長ホルモンやステロイドホルモンそのものの糖化や、分泌不足が原因なのです。ステロイドホルモンが不足すると、あらゆる炎症(=痛み)を抑制できなくなり、腱鞘炎を含む関節痛を招くからです。手の指の関節が変形したり痛みが出るのは、使いすぎ、酷使が原因と言われていますが、靭帯や骨の糖化による変形であり、酷使は炎症を増長させる要因の一つに過ぎません。

 

次回は、糖化による筋肉系トラブル、アレルギー、冷え性やむくみ等のメカニズムについてお話します。

◆日本徒手整体アカデミーHP <http://www.aoyamaseitai-ac.com/>

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