ストレス、肉体疲労、長時間のデスクワーク等で感じる腰の違和感や重さ。
そのような時に立って腰を反ったりすると、ズーンと重く感じたり、痛みを感じて反れなかったりしませんか?
今までのコラムでは、腰の違和感に深く関係している大腰筋や腹直筋などへの対応法をご説明してきました。また、骨盤や腰椎(腰の背骨)をセルフまたはパートナーでケアする方法もいくつかお伝えしてきました。
今回は、前述の腰の重さや痛みに最も起因する「仙腸関節」のケアの仕方をご紹介します。この仙腸関節は、骨盤の両サイドの腸骨と仙骨(背骨の土台で中心にある)を連結させる2つの関節を指します。
一昔前まで、仙腸関節は可動性が小さく靭帯で強力に固定されているので、人体の動きにあまり影響がないと言われていましたが、現在、整形外科学やスポーツコンディショニングでは、かなり影響力を持つ関節だと認知され始めています。しかしレントゲンでは、そのズレや炎症等により問題が発生しても写らないので、病院ではわからないことが多いようです。
実は「腰痛の8割以上は仙腸関節のトラブルによるもの」なのですが、機械による牽引やマッサージでは仙腸関節の動きは改善しないので、病院での治療やマッサージで腰痛は解消しません。
▲立って腰を反らせて、腰の状態を把握します。
▲仰向けになり拳を2つ作ります。
▲拳を仙腸関節の下に入れます。
▲両膝を曲げてお腹に引き寄せ、更に左右に倒します。5回から10回行いましょう。
▲もう一度反ってみると、違和感が軽減或いは消失しているでしょう。
腰が重くなったら、大事に至る前に仙腸関節を柔らかくしましょう。
▼ 関連記事 こちらもご覧下さい