【8.糖の継続摂取と偏食】
精製糖を多く含んだチョコ、菓子、スイーツ、そして果糖のかたまりである果物を習慣的にまたは好んで継続して摂取しているとホルモン系の乱れとリンパ系を低下させるといった大きな弊害があることを述べました。
そしてホルモン系で言うと、例えば女性ホルモンの分泌異常は骨盤周辺の痛みと関連が深く、ステロイドホルモンは抗炎症作用があるので、節々の痛み、神経の炎症などに関わります。
リンパ異常は、節々の炎症、むくみ、関節変形、こわばりなどの症状をまねきます。このようにホルモン系やリンパ系の異常はそのまま、疾病という状態まで至らなくても、痛みや症状を引き起こす直接的な要因となり得ます。
甘い物やアイスクリームを食べると、肌があれやすく、大腸にリンパが集中している関係なのですが便秘や下痢など消化器の調子が悪くなるという傾向は皆さんも経験的に感じているはずです。
さらに、糖の継続摂取による「糖化」という現象も大きなダメージを与えているのですが、知っている方は少ないようです。精製糖や果糖の糖質は粘着度が高く、身体内の様々なものとくっついてしまうことを糖化といいます。
例えば、糖の過剰摂取は悪玉コレステロールと糖化して、酸化コレステロールに変性し血管を詰まらせ、循環器系疾患や脳梗塞、動脈硬化、ガンを引き起こします。薬でコレステロール値を下げる前に甘い物を控えることを実践すべきかも知れません。
肌の弾力を保ち血管をしなやかにするタンパク質はコラーゲンとして有名ですが、これらのタンパク質とも糖化してしまいます。どんなにコラーゲンを摂取しても、肌の上から添付しても、そもそもタンパク質は一旦必ず分解され違う分子へと再合成されるので、特定のタンパク質を過剰に摂っても効果は望めないのですが、更に甘い物を摂っているとまず理想的効果は期待できません。
それならば全てのアミノ酸をできるだけ多く含んだタンパク質食品を自然に摂るほうが遥かに有効です。ちなみにアミノ酸スコアが高いのは卵、秋刀魚、いわし、豚肉などです。
「更に糖質を好む方は、血管をしなやかに保てないので静脈瘤になってしまうというのもうなずけます。」
■立ち仕事の多い女性に多く現れ
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10670200.html
うおのめ、ガングリオン、ポリープなどの異物も糖質の継続摂取が原因と言えるでしょう。免疫低下で起こるヘルペス、吹き出物、帯状疱疹等も糖の過剰摂取とストレスのミックスが原因です。
赤血球内のヘモグロビンとも糖化するので、貧血、めまい、頭痛、冷え症などを引き起こします。
様々なホルモンとも糖化するので、例えば女性ホルモンにも影響が出て、生理痛、生理不順、子宮筋腫、不妊、更年期障害など婦人科疾患の大きな要因となっているのです。
また、消化器内の粘膜や酵素にも影響するため、胃弱、潰瘍性大腸炎、クローン病、下痢、便秘も糖の影響は否めません。豚、鳥、牛等家畜系動物性タンパク質摂取に違和感を感じている方も、その消化酵素の分泌力が弱っている事が原因で、甘い物を好んでいるからです。
甘い物の摂取→血糖値上昇→膵臓からのインシュリン分泌→膵臓から分泌されるタンパク消化酵素の分泌量が減る→その為、ますます肉類が苦手になっているだけです。
菜食、玄米食、マクロビオティック等をしても糖質、果物を摂っていたら冷え症になり、鉄分の吸収も疎外され貧血やめまいが起きやすく顔色も悪く、ストレスに弱くなってしまい、免疫力も落ちてしまいます。
極端に動物性タンパク質を排除し、菜食を主食にする偏食がうつの原因に起因していると最新栄養学では指摘されているくらいです。
このような現実をわかっていて止めないのか、知らないから止まないのとは大きな違いがあると思いますが・・・。
傷ついた細胞を修復するのも神経や筋肉を構成するのもタンパク質なのに現代人は精製糖と果糖を摂取する割合があまりにも多いのです。
太古から自然に発生している動植物が問題なのではなく、ここ数十年で人類の食生活に悪影響を及ぼした精製糖や、品種改良や流通の発達によって年中日本中、いや世界中の果物を常時、継続摂取することによって、消化酵素が弱くなり、リンパを介した免疫システムが弱まった自身の身体に問題があるのです。現代ほど人類の歴史においてこれ程偏食、飽食にある時代はありません。
目や鼻、喉等にもある粘膜は異物をシャットアウトする免疫作用がありますがこうした粘膜も糖化と糖摂取による免疫低下によって機能が決定的に弱まります。
もう一度まとめますと、「甘い物、特に精製糖、果物の果糖を習慣的にまたは好んで継続して摂取している限り免疫力は低下し、交感神経を優位にさせてしまう」ということです。交感神経は前述している通り、血管を収縮させ筋肉を緊張させるので活性酸素も生じやすく、酸化と糖化が重なることで痛みは勿論病気の引き金に深く関わります。
この現実が世間の健康情報にはほぼ欠落しており、認知度も残念ながら低いといえます。医療機関もマスコミも言及しないので無理もありませんが・・・。
減塩するよりも減糖をすべきです。
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