気温が低くなり始めると、手が強張る、ばね指のように指がスムーズに動かなくなる、指が伸びきらなくなるということが、特に中高年の方に多く見られます。
また、酷使したわけでもないのに、腱鞘炎のように指の関節が腫れたり痛みが出ることもあります。
一般的には老化や酷使が原因と言われていますが、東洋医学では呼吸器や免疫系の異常と考えます。そのため基本的には、自律神経、内臓の働きを良好にすることが前提なのですが、対処療法的には直接指の関節をいじるより、手のひらにある指に繋がる筋肉や靭帯を緩めて、神経の流れや血流を促すことで痛みや可動域を改善します。
ただし、その部分を自分の指で押すと更に指に負担をかけてしまうので、ここでは市販のツボ押し棒を活用します。少ない力でピンポイントに押せるので、この場合はとても有効です。
※ 100円ショップで売られているシンプルなもので充分です。
親指の痛みは呼吸器の疲れと言われていますが、他に免疫系、脊椎神経との関連も疑われます。指の付け母指球の膨らんだ部分を念入りにマッサージします。
痛気持ちいいいくらいの強さで数分押します。肩こりにも有効です。
手の甲側、親指と人差し指の間をほぐすのも親指の痛みに有効です。目の疲れ、頭痛、便秘等にも効果的です。人差し指、中指等の痛みにも同様に付け根をほぐします。
手の平の中心辺りを押すと、緊張が解けてストレスが緩和する心理作用があります。労宮というツボでもあります。
小指の延長線上の手首に近い部分を押すと、血流や神経の流れの促進、冷え症などに効果的です。
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