今回は、最も太い神経である坐骨神経についてお話しします。
坐骨とはお尻の骨で、椅子に座った時に当たる箇所です。実際に座った時に神経痛が出る場合が多いようです。
腰椎や骨盤から発生し、脚の外側やや後ろを走行している、太くて長い神経です。
腰椎や仙腸関節などの骨盤内の関節に変位が起こると、前述した部位のどこかに神経痛が発現します。
腿だけに出る場合、腿を通り過ぎて下腿にだけ出る場合、走行上全てに出る場合があり、症状により出る箇所が違います。
泌尿器系や婦人科系などの内臓の異常が原因の場合もあるので、坐骨神経痛が出たら、整形外科的にも内科的にも、病院できちんと検査することをお奨めします。
では、神経の根本を覆う臀部の梨状筋や腿の神経周辺の筋肉をストレッチして、神経痛を緩和させる方法をご紹介します。
神経痛・痺れがある側の脚を後ろにして交差して立ち、両方の膝裏を伸ばしたまま上半身を前屈します。このままだと、後ろにした腿の裏側、大腿二頭筋のストレッチですが、そこから上半身を斜め前にスライドして伸ばし、骨盤は反対側にスライドします。
丁度坐骨神経上の筋肉がストレッチされることになります。
後ろに反ると痛むタイプの腰痛の方にもお奨めです。
しっかり30秒以上伸ばしましょう。
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