重い荷物を背負うことが多い方、デスクワークのように前かがみの姿勢が多いお仕事の方、普段無意識に猫背になっている方等は、背中が丸まり、肩や肩甲骨周りの筋肉が常に引っ張られ、胸の前側が縮んでしまっています。結果として肩凝り、内臓の下垂、浅い呼吸を引き起こします。特に寒い時期は肩をすぼめることが多いので、いつも以上に姿勢に気を使いたいものです。
そこで今回は、姿勢改善のための簡単な筋力トレーニングをご紹介します。
この姿勢を改善するには、プッシュアップ(腕立て伏せ)が最適です。両手を肩幅くらいに開いて四つんばいになり【写真1】、脇を閉めたまま腕を曲げていきます。
できるだけ胸を床に近づけ、顎を上げて胸を大きく反らせ【写真2】、肩甲骨を寄せるように【写真3】行なうのがポイントです。
▼写真1
▼写真2
▼写真3
上腕筋や肩周りの筋肉の強化が目的ではないので、膝は床に付けたままでも良いです。正しい姿勢で行なっていれば、1回でも充分に効果的な筋力トレーニングになります。縮んでいた胸の筋肉が伸びて肋骨が広がり、背骨を支える筋肉を強化できるので、猫背の姿勢が徐々に改善されていきます。呼吸も深くなるので、気管支系の症状に悩まされている方にもお薦めです。1回~10回、できる範囲で無理なく続けましょう。
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