人体解剖学的にバランスを検証する場合、主に正中線と重力線という二つの線を想定して診断します。正中線は、人体の正面に1本の縦線を引いた状態を想定します。重力線は、人体の真横に1本の縦線を引いた状態を想定し、重力に対する前後のバランスを検証します
理想的な重力線は耳を通り、肩の真横、股関節、膝関節、外踝(くるぶし)までが一直線であると言われています。鏡の前に横向きで立って見て頂ければ分かると思いますが、このような理想的な状態にある方はなかなかいません。肩より頭が前に出ていたり、股関節や膝が前や後ろに位置していると、腰の反りすぎによる腰痛、猫背による肩こり、膝痛等の原因になります。
しかし、これらもエクササイズによって矯正することが可能です。
壁の20センチ程前にまっすぐ立ち、上半身(後頭部、両肩、背中)をぴったりと壁につけます
このとき腰は前湾しているので浮いてしまいますが、お腹に力を入れてなるべく腰も壁につけます。これで上半身が正しい重力線上に位置することになります。普段いかに背中が丸くなっているかが分かるはずです。その状態をキープしたまま、ゆっくりと両膝を曲げてスクワット運動を行います。
腰を落とす位置は、横から見て両膝がつま先より前に出ない程度で結構です。
10回を目安に行います。これで姿勢に変化が出ますが、効果を持続させるには毎日継続することが必要です。
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