今回は、首と肩、背中のバランスについて考えてみたいと思います。
これらは、脊椎骨、肩甲骨、肋骨などと連動しているので、そのいずれかにひずみがあると、上半身全体のバランスが崩れてしまいます。いつも同じ側にカバンを掛ける、パソコンが身体に対して斜めに位置している、歩行やジョギング時に片方の腕が振りにくい、水泳時に片方の腕を回しづらい、いつも同じ側で息継ぎをする、テニスやゴルフではバックやフォローの動きで得意不得意がある、などの心当たりがある方は要チェックです。
座位または立位でゆっくり首を左右に回すと、回しにくいと感じる側があると思います。回しにくいと感じる側の肩甲骨の柔軟性を向上させ、均等になるようにしましょう。
回しにくい側の腕を伸ばしたまま肩の高さまで挙げ、水平に身体の手前に引き寄せます。逆側の手で肘を支え、できるだけ引き寄せます。
次に、伸ばした腕は元の軌道で外側へ、支えている腕は手前に少し力を加えます。実際には両腕とも動きませんが、筋肉は収縮しており、仕事をしています。以前ご紹介したPNFというテクニックです。
5秒ほど力を掛け合い、パッと脱力します。少し腕が手前に引けるようになります。それを3~5セット行ないます。1回目より柔らかくなっています。もう一度首を左右に回してみると、不得意な側が回しやすくなっているでしょう。首や肩が疲れたとき、スポーツの運動前後に行なうと効果的です。
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