前回までのコラムで、骨格のアンバランスや骨盤・腰部の痛みの原因は、骨盤・腰椎・股関節を覆う大腰筋・腸腰筋の収縮であることが多いと指摘してきました。
今回は腰部の筋肉で、これらの筋肉群の次に原因となることが多い、腰方形筋について説明します。腰方形筋とは、背骨の腰椎と骨盤を連動させる筋肉で、背骨を中心に左右両側についています。この筋肉の左右どちらかが片側より強く収縮すると、肋骨が下方へ引っ張られ、そのまま肩も下がり首も傾いてしまいます。
鏡の前に立ち、左右の肩の高さを比べます。どちらかの肩が下がっていたら、低い側の腰方形筋にアプローチします。両方の親指で両脇(ウエスト又はお臍の高さ)をゆっくり押し込んでいきます。腰方形筋が原因である場合、肩が低い側の筋肉に痛みやシコリを感じます。
次に、痛い側の脚を痛くない側の脚の後ろに引きクロスさせて立ち、そのまま上半身を痛くない側へゆっくり倒します。このとき痛くない側の腕は上に伸ばし、耳に近づけたまま一緒に倒します。15~30秒がんばってストレッチします。
体を元に戻すと、左右の肩の高さが近づくか揃っているはずです。
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