前回のコラムでは歩行から考えた姿勢の矯正法をご紹介したので、今回は歩行以外の整体法を挙げてみたいと思います。男女を問わず猫背を気にする方が多いようですが、背中の湾曲が強くなる猫背が、背中の張りだけでなく、肩・首の凝り、胃痛、内臓下垂などを引き起こすことは、前回も述べた通りです。
・大腰筋を伸ばすストレッチ・・・今までにも何回かご紹介した形です。
片方の膝を床につき、逆の脚を大きく前に踏み出す。立て膝をしている骨盤、腿の前面を伸ばす。腰はまっすぐに。このストレッチにより骨盤の傾きを抑え、背骨の土台のバランスを整えます。腰痛にもOKです。
・菱形筋を強化するエクササイズ・・・椅子に座り、背筋を伸ばして両手で椅子の底部を持つ。このとき、両手でゆっくりと椅子を持ち上げるように力を加える。しっかりと胸を張る。10秒×3セットくらい。お仕事の合間に。
肩甲骨の間にある菱形筋を鍛えます。この筋肉が弱いと、常に張った状態になってしまいます。
・胸郭を開くエクササイズ・・・両手を軽く握って、左右のこめかみの辺りに拳を当てる。そのまま息を吐きながら両肘を閉じて、顔の前で合わせる。
今度は息を吸いながら両肘を目一杯開き、肩甲骨を寄せる。これを繰り返す。
お仕事の合間に。
猫背の場合、背中は張った状態で胸の筋肉は縮んだ状態だからです。
これらのエクササイズと意識した歩行を行なってみてください。徐々に姿勢が変化していくのが感じられるはずです。
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