私も大腸内視鏡の検査前に腸洗浄液(下剤)がどうしても飲めない人に対して、よく利用します。ただ、この方法では下行結腸あたりまではきれいになりますが、大腸全体をきれいにすることは困難です。でも、硬い便は肛門の近くにありますから、便秘治療としては有効です。
前節のコロン・クレンジング(腸洗浄)と違うのは、コロン・クレンジングは口から飲んで全消化管を洗浄する、トータル・クレンジング(完全な腸洗浄)であるのに対し、コロン・ハイドロセラピーのほうは、肛門から入れてその近くをきれいにする、パーシャル・クレンジング(部分的な腸洗浄)であるということです。
上行結腸あたりの便は残りますので、1回の治療で宿便のすべてを排泄することは困難ですが、何回か繰り返すうちに、腸内フローラを替えることも可能だと思います。
コロン・クレンジング(腸洗浄)と比較すると、回数がかかり、それに伴って費用もかかるというデメリットがありますが、1回あたりにかかる手間と時間という面ではメリットがあります。今後、便秘と大腸ガンの増加に伴って、日本でもアメリカのように広まっていくことでしょう。
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