Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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今日も胃腸はいい調子

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Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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内視鏡検査を上手に受けるコツ その1 第88話

朝、病院に着いたら、腸をきれいにするために、腸洗浄液(特別な下剤)を飲んで、口から肛門までの消化管のすべてを完全に空っぽにしてもらいます。

人によって飲む量に違いはありますが、だいたい2リットルくらい飲みます。

なるべく速く飲んだほうが腸はきれいになるのですが、飲めない人は自分のペースでゆっくり飲んでも大丈夫です。

だいたい、2時間から4時間で腸は完全にきれいになります。

途中、もし気分が悪くなったら少し休みます。

検査が終わった患者さんから、「先生、検査はちっともつらくなかったけど、その前の下剤がね」と言われることがあります。

普段からビールをたくさん飲んで鍛えていらっしゃるような方であればいいのですが、高齢で、痩せていて普段から小食というような方には、ちょっときついようです。

ただ、ここのところをきちんとやっておかないと、検査のときに大腸の中に便が残ってしまう場合があります。すると、きちんと検査できないばかりか、スコープを奥に入れることも難しくなって、検査自体が苦痛を伴うものになります。また、小さなガンだと便に隠れて見逃しやすくなるという弊害もあります。ポリープを切り取るときにも、便が絡むとうまく切り取れなかったり、切り取るときに電気メスを使いますので、まれに腐敗ガスに引火して腸内でガス爆発が起こることがあります。

こういった危険を避けるため、みなさんにご理解いただいて、施術前に腸洗浄剤を飲んでいただくわけです。

当日、下剤を飲んでいて気分が悪くなりそうだったら、早めに腸の動きをよくする作用がある吐き気止め(市販の乗り物酔い止めでも代用できます)を1~2錠もらって飲んでおきましょう。

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