医療事故と危機管理-報道の100倍はある、命に関わる事故
近年、深刻な医療事故が、次々と報道されています。
しかし、医療の現場が最近になって急におかしくなったとか、医療従事者の質が低下しているということではないだろうと思います。また、最近事故の絶対数が増えているということでもないはずです。
実は、これまでは実際に事故が起きていても、なかなか明るみに出てこなかったというだけなのです。昔は事故が起きても、患者さんや家族に正しく伝わることはありえませんでした。露骨な表現をするならば、闇から闇へ葬り去るというのが実態だったはずです。
ところが、一部の勇気ある人たちの内部告発によって、事故の事実と実態がしだいに明らかになってきた、それが真相なのです。
これまでも同じように起きていた事故が、今ようやく白日のもとにさらされるようになったということは、事故に対して医療関係者がフェアになってきたということですから、悪いことではありません。しかし一方で、病院側の事故への対応は、これだけ騒がれている現在でも、まだまだ不十分と言わざるをえません。
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