Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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今日も胃腸はいい調子

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Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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内視鏡ではできない手術もある 第59話

最新の研究によると、大腸ポリープの中でも、通常の盛り上がるタイプでなく、平坦型のもののほうがガン化しやすいことはわかってきています。

この「平坦型ポリープ」というのは、物理的に盛り上がっていないし、逆に少しへこんでいるような場合もあるので、まず発見が難しい。また発見できたとしても、盛り上がっていないため、ポリペクトミーで切除する場合にも高度な技術が必要になります。

まずポリープ切除に先立って、平坦型ポリープの部分に食塩水を注射し、ふつうのポリープのような形に盛り上げておく必要があります。この作業があるぶん、手術は難しくなります。この平坦型ポリープの登場で、大腸内視鏡検査医は、ますます経験と高度な技術をもとめられるようになってきています。

ただし、ポリペクトミーといえども万能ではありません。

ガンが粘膜にとどまっている間は手術可能ですが、粘膜を超えて、筋層などにより深く潜っていると取れなくなります。無理をすると、腸に穴を開けたり、取り残して再発する可能性があるからです。

粘膜の下にガン細胞が多く入っているかどうかは、外から見ただけではわからないことがあります。そういうときには、粘膜の下に食塩水を注射してみて、盛り上がるかどうかを見ます。うまく盛り上がれば、粘膜にとどまっていることを意味し、内視鏡で切り取れます。しかし盛り上がらない場合には、それより深く入っているということで、開腹手術を行うことになります。

どちらか微妙なケースで、しかし内視鏡で取るには危険だろうと判断して諦めるときには、「ああ、もう少し早く検査を受けてくれていたら」と、残念でなりません。

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