大腸内でポリープやガンから出血していた場合、便に血液が混じるとすれば、必ずそのポリープなどに接して出てきた側の便に限られるわけです。
運悪く、血液がついた面を検体として取ることができなければ、いくら調べても出血は確認できません。
だから、便潜血検査のために便から検体を取る場合、まず割り箸を用意して、便をぐるりと転がしながら、全部の面の表面からまんべんなく検体を取るようにしてください。
たまたま上になっている側からだけ取っても、反対側に血液が混じっていた場合、どうにもなりません。
便潜血検査は一回法、二回法、三回法があり、だんだん精度が高くなっていきますが、判定方法は、そのうち一度でも出血が認められれば、残りが陰性でも「陽性」です。
本当は三回法がいいのですが、検診に十分お金が取れない場合には、仕方なく、二回法や一回法を実施します。しかし困ったことに。便潜血検査の判定方法を誤解している医者がいるのです。一回法で陽性が出た人に、「再検査をしましょう」とわざわざもう一度便潜血検査をさせようとするのです。すでに一回で陽性とでているにもかかわらずです。
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