私は、自分で作っているインターネットサイトで大腸ガンの相談室を開いています。
http://www.simplex.co.jp/daicho/
そこで、もう二年以上いろいろな質問を受けているのですが、最も多い相談事は、「こんな症状があるのだが、大丈夫だろうか」というものです。
大半は、「下血がある」、「腹痛がある」、「便秘がある」という三パターンで、他の症状についての相談はごく少数です。
私は必ず「症状が一つでもあったら、ためらわずに検査をしましょう」と答えていますが、相談に来るほとんどの人は、大腸ガンの三大症状を知っているにもかかわらず、症状はまだ一つだけなのだから、もう少し様子を見てもいいのではないかと考えています。
おそらく、「できれば検査は受けたくない。検査も怖いし、検査の結果を知ることも怖いから」と思っているのでしょう。
しかし、これは不合理な考え方です。
こういう方たちは、症状が二つ揃ったら検査を受けるのでしょうか。それとも、三つ揃うまでは絶対に重い腰を上げないのでしょうか。
いくつか揃うまで待っている間に大腸ポリープが大腸ガンになってしまうかもしれないし、たとえ症状が一つしか出ていなくても、手遅れにならないという保証はありません。
せっかく助かるチャンスが与えられたのに、みすみすそれを逃してしまうのは賢明ではありません。
不安な症状が出ても、くよくよせず、まずは「大腸ガンの検査を受ける絶好の機会を与えてくれた」と感謝するぐらいの気持ちが必要でしょう。
すぐに検査に行く人は、絶対助かります。
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