たまたま検査で見つかった大腸ガンの患者さんに聞くと、あとから「そう言えば、お腹の痛みや違和感を感じていた」と訴える人が少なくありません。痛みというより、違和感を感じるときがあったという人のほうが多いです。
お腹の調子が普通ではない。ちょっと重い感じだとか、張っていることが多いというような感じでしょうか。違和感というのは、ただ快適とはいいがたい感じが下腹部にあるということです。そういった軽い症状にも気をつけて、おかしいなと感じたら、念のために医師に相談してください。
このとき注意してほしいのは、きちんと検査をしてくれる医師かどうかをはっきり見定めることです。せっかく自分で症状に気づいて早期に医師にかかっても、すぐに治療するほどの激しい症状でないと、「もうちょっと様子を見ましょう」と言うのんびりした医者がいます。
そういう医師にかかっても、自分の健康を守るだけの知識は持っておいてください。
一方、激しい腹痛が出ているようだと、すでにかなり病気の状態(大腸ガン)が進んでしまっている場合も少なくありません。そういう場合でも、転移がなければ、助かることのほうが多いですから、痛みを我慢したりせず、一刻も早く医者に行くべきです。
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