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まず、すごく単純な話からすると、内視鏡のスコープが通りにくい人と通りやすい人の二種類が存在します。
一般に、スコープが通りにくい人は、日頃から便秘がちで、通りやすい人はどちらかというと下痢気味です。ビール好きの太った中年男性には下痢気味の人が多く、内視鏡がすんなり入るので、検査は楽です。一方、小柄で痩せている人には便秘が多く、こちらは内視鏡を入れるのにひと苦労します。
そうしたタイプとは別に、明らかに、内視鏡を入れやすいタイプの腸を持つ人と、入れにくいタイプの腸を持つ人がいます。
結論から言うと、お腹の中でS状結腸の部分が「α」の形でループになっている人というのは内視鏡を入れやすく、αという文字が鏡文字のようにひっくり返った「逆α」の形になっている人には、内視鏡がとても入れにくいのです。
ということは、逆αループの人の腸は、大腸ファイバーを抜く際にαループの形に直せば、便秘も解消するのではないか。前にも言いましたが、大腸はお腹の中で全部がしっかり固定されているわけではありません。上行結腸と直腸だけは固定されていますが、横行結腸とS状結腸は、腹腔の中で自由に動けます。
極端なことを言うと、ジャバラのようにグニャグニャで伸縮自在の腸は、内視鏡の操作によって自由に形や向きを変えられますから、最後にαループの形に戻
してやればいいのです。これは、ある程度経験を積んだ内視鏡検査医であれば、技術的に難しいことではありません。
逆αループからαループに変わるだけで、どんなに努力して食物繊維を食べても治らなかった頑固な便秘が解消してしまうというのは、驚くべきことです。
腸が長かったり、たわみや捻れなど、腸の形からくる病気として以下のようなものがあります。
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