Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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今日も胃腸はいい調子

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Dr.ゴトーの「今日も胃腸はいい調子」。医学博士、後藤利夫先生による、胃腸を健康にするコラム。誰も知らなかった便秘解消法など

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浣腸は直腸の痙攣薬 第25話(先週の続き)

●虚血性腸炎-便秘の後に大量の出血

この部分の便秘が、虚血性腸炎の原因となることがあります。
虚血性腸炎というのは、昔は高齢者の病気でした。ところが今は、若い女性に多いのです。長い便秘の後、やっと便が出たと思ったら、今度は大量に出血する。
痩せた人に多い大腸過長症や腸管走行異常の人(後述)は、S状結腸の屈曲部を便が通りにくいので、その前の下行結腸で便が停滞します。便が溜まりすぎると腸の血管を圧迫して血行が悪くなるため、大腸の粘膜が潰瘍化し、その後、どっと便が出て急に血行がよくなると、潰瘍化した粘膜から大量に出血するという病気です。
潰瘍が治るまで腸を安静にしなければいけないので、入院して治療します。
長い便秘のあと大量の出血が見受けられるようなら、すぐ病院へ行きましょう。

●痙攣性便秘

ひとくちに便秘といっても、症状によっていくつかの種類に分けられます。
やや専門的になりますが、大きく分けると「器質性便秘」と「機能性便秘」の二つに分類できます。
「器質性便秘」というのは、大腸ガン、大腸ポリープ、子宮筋腫などの病気によって腸管が狭くなり便が通りにくくなっている状態で、これに対して「機能性便秘」というのは、大腸の運動機能が低下し、うまく便を送り出せないために起こる便秘です。
きついダイエットを続けていたら、それまで便秘ではなかったのに便秘になってしまったというような人は、この「機能性便秘」に含まれます。

機能性便秘は、さらに「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」に分類されます。
「弛緩性便秘」というのは、大腸の筋肉の緩みや収縮力の低下が原因で、腸内の蠕動運動がうまくできないために便の通過時間が長くなり、それで便秘症状が起きる場合をいいます。
一般的には筋力の衰えた高齢者に多いのですが、最近は過度のダイエットで痩せすぎてしまった人にも見受けられます。

「痙攣性便秘」は精神的な要因で起こる便秘です。過重なストレスがかかると、腸も緊張状態に陥り、動きがよくなりすぎて痙攣してしまうことがあります。腸もよく動けばいいというものではなく、激しく動くことによって便を押し進めるゆっくりとした蠕動運動が妨げられる場合があり、それが原因で排便に困難をきたすのです。

痙攣性便秘は、弛緩性便秘とは逆で、腸の動きがよすぎるために便が出なくなる症状ですから、治療には腸の痙攣を抑える薬を用います。普通の便秘薬である腸管刺激剤を投与すると、逆に悪くなります。
この痙攣性便秘は比較的若い人に多く、不規則な生活や環境変化などに伴うストレスによって起きやすいようです。この症状が慢性化すると、近年急増している「過敏性腸症候群」ということになります。

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