20代の女性の3分の1が便秘だというアンケート結果があります。
「コーラック」や「スルーラック」はそういう人の常備薬です。
どうして便秘が増えているのでしょうか?
それは大腸ガンの増加とも深い関係があるのです。大腸ガンの増加の原因は、食生活の変化、つまり高脂肪食、低繊維食が原因でした。実は便秘も同じ理由によるものなのです。
脂肪は便になりませんから、便の量が少なくなります。それに加えてダイエットブームです。よけいに便の量が減り、とはいえ日本人の腸は長いままですから便秘になるわけです。それだけではありません。
高脂肪・低繊維の食事は、腸内細菌叢をビフィズス菌優位の状態から腐敗菌優位の状態へ変化させます。毒性の物質を産生し、腸の動きを悪くしたり、ガスが溜まってお腹が張ったりして、便秘を悪化させます。
他にも、女性の便秘増加の背景には社会的な理由があります。女性の社会進出が進み、働く女性が増えました。朝ゆっくりトイレに行く時間がないとか、外ではなかなかトイレに行けないという理由で、便を出すタイミングを失います。また、腸は副交感神経に支配されて動きますので、仕事中緊張状態が続くことによって、腸は動かなくなるのです。
便秘の原因が大腸ガン増加の原因と一致していますし、便秘は異物を長期間大腸に溜め込むことによって大腸ガンの原因になることを考えると、将来の大腸ガンの爆発的増加が心配です。
大腸ガンの増加防止のためにも、便秘予防にもっと真剣に取り組まなくてはなりません。
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