ご無沙汰しております。2月以来の登場ですが、5年前に書きました拙書「その便秘こそ大腸ガンの黄信号」(祥伝社刊)より、毎月お届けしたいと思います。よろしければ「その便秘こそ大腸ガンの黄信号」もよろしくお願い致します。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/439661126……26-7981044
■「その便秘こそ大腸ガンの黄信号」(祥伝社刊)より
(1)「ビール」と「オナラ」-大腸ガンの黄信号
・もうすぐ大腸ガンが日本人の死因トップになる
日本人の三大死因は、ガン・心疾患・脳血管障害です。
この三つの病気で亡くなる人は、年間約58万人にのぼります。年間の死亡者数が焼く98万人ですから、三大疾病で死亡する人の割合は、日本人全体の死者の約6割ということになります。
日本人の死因トップはガンで、その数は約29万人。以下、心疾患が約15万人、脳血管障害が14万人という順になっています。
ガンで亡くなる人の割合は、死亡者数全体の約30%を占めていますから、日本人の3人に1人近くがガンで亡くなっているという計算になります。
【データは1999年(平成11年)『人口動態統計』より】
ガンという病気の怖さは、死亡率の高さもさることながら、他の病気と比べると罹患年齢が若く、働き盛りの生命を否応なく奪うケースもあることです。
ガンによる死亡者は、急速に進む高齢化のスピードを凌ぐペースで増えています。
1980年には約16万人だったガンの死亡者数は、1999年には29万人を超え、この20年間で2倍近くに増えています。死亡率も50年前の統計と比較すると、男で3.6倍、女は2.4倍に高まっているのです。
日本人のガンといえば、つい最近まで胃ガンがその代表と考えられてきましたが、1998年に死亡者トップの座は肺ガンが占めることになり、以下胃ガン、肝臓ガンと続いています。
ところが、実は肺ガン以上に死亡者数が急増しているのが大腸ガンなのです。
大腸ガンの死亡者数が胃ガンの死亡者数を上回るのは、もはや時間の問題で、今後の数年間で肺ガンの死亡者数をも上回り、日本人の死因第一位を占めることになるだろうと予測されています。
大腸ガンによる死亡者数がこの40年で8倍と急増している事実を冷静に見つめ、なぜ大腸ガンがこれほどハイペースで増えているのか、そしてどうすれば大腸ガンで死なずにすむのかを、これから考えていきましょう。
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