人生の3分の1は睡眠であると言われます。就寝後に罹災する可能性も3分の1の確率であるわけです。しかも無防備な状態です。家族の中で、あなたが一番頼りになる存在です。出来るだけの危険除去と非難の準備を考えておいてください。平成7年の阪神・淡路大震災は、早朝5時45分に発生しました。2年前の熊本地震でも、深夜0時前後に多発しています。
震度6弱で立ってることが困難になり、震度6強になりますと這わなければ移動できないほどの揺れになります。掛け布団で頭を保護し、身体を丸めて3分間耐えます。地震の揺れは長くても3分くらいです。この時ベッドをご利用でしたら、ベッドの高さを利用して床に丸まって天井の落下に備えるのも効果的です。
まず、ご自分の枕から頭上を観察してください。
お気に入りの絵画などが掛けられていませんか。今日からこの絵画を飾る場所は別のところにしてください。額が落下してガラスが割れて、視力でも失ってしまえば自力での非難は困難を極めます。他にも就寝場所に倒れてきそうな家具があれば、固定に頼らず位置を検討し直しましょう。ガラス窓は割れてもガラス片が飛散らないように、必ずカーテンを閉めてから就寝します。特にお年寄りや子供の部屋には最善の配慮が必要で、笛・ホイッスルなども用意してあげてください。
非常用持ち出し袋と防寒できる丈夫な上着も、就寝場所のそばに置いておきます。更に、新品の靴も揃えておいてください。
スポッと履ける上履きタイプが理想的。新品ならば、枕元に置いてあっても抵抗ないですよね。靴が無理であれば、旅行用の折り畳みスリッパでも有効です。この時には、厚手の靴下もセットしておくことをお忘れなく。軍手もあると良いですね。
何故、室内から靴を履かなければならないかと申しますと、室内照明もLED化が進んでいますが、まだまだ蛍光灯照明が大半です。真っ暗な寝室から廊下や階段を裸足で歩く事は大変危険です。昨夜、飲み残したグラスだって割れて散乱しているかもしれません。
懐中電灯も、頭に巻き付けるタイプが理想的です。小さなお子様がいらっしゃれば、両手を空けて幼児を抱きかかえて脱出しなければなりませんし、お年寄りをおんぶしなければならないことなども想定しておいてください。停電時に自動点灯する非常灯を設置しておくことも有効です。
普段から、家族内で話し合っておくことが必要です。
罹災後の台所には危険がいっぱいなので、出来れば台所を通らずに避難できると良いのですが。玄関に辿り着いても、ドアを開けることが出来ない可能性にも準備しておきましょう。大き目のバールがあると、こじ開けることが出来るかもしれません。下駄箱にバールを用意されていれば万全です。
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