台湾では2月6日(日本時間では7日)マグニチュード6.4の地震がありました。日本のテレビ局が報道する、傾斜してしまった12階建集合住宅兼ホテルの映像は衝撃的でした。建物内に残されたままの方もいると聞きます。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
大規模災害によるインフラ停止の中で、一番辛いことは食料不足でしょうか。栄養不足はお年寄りや子供さんの健康被害にまで影響してきます。前回のメルマガでは罹災時の暖房確保について提案いたしましたが、今月は“水”について考えてみたいと思います。
成人体重の約60~65%は水分で構成されています。排出量は汗や尿などで約2.3リットルにもなるそうで、摂取する必要量も自ずと2.3リットルは補給する必要があります。もちろん季節によって異なりますし、汗をかく作業が多ければ、更に必要になるでしょう。
三食調理をするとなりますと、お米を研いだり味噌汁を作る為にも、更に2リットルくらいは必要になります。メニューの工夫も必要で、無洗米を用意したり食器の洗浄が不要なカップ麺やカップスープも一考です。
レトルトパックのご飯は、インフラ停止では電子レンジが使えません。代わりにカセットコンロなどの燃料を利用することになりますが、ガスをかなり消費します。メーカーでは一人分を熱湯で20分と説明されていますから23分位必要になるでしょうか。それでしたら鍋で無洗米を炊く方が効率的(17分位)で多人数にも対応できます。
飲料水とは別に保存しておきたい水ですね。ウエットティッシュなども役に立ち、アルコール消毒できるタイプと併用することも効果的でしょう。インフラ停止が長期化すれば、雨水を貯めて洗浄用などに利用することも準備しておかなければなりません。
現代人は尊厳が絶たれると途端に弱ってきますので、かなり重要なテーマだと考えています。
まず最初に、配水管のダメージを確認する必要があります。マンションなどの高層階に暮らしていらっしゃる場合には、階下の配管に破損個所が発生していないかの確認が必要です。戸建ての住宅でも本管のダメージを確認してから使用しましょう。
そして、トイレで使用後に流す1の使用量をご存知ですか。毎回10~13リットルは流しているそうです。最新式の節水トイレは6リットルくらいで賄っていますが、ポンプなどを内蔵していて構造がまったく異なるので参考にはできません。今ご使用中の便器に適した量を流す必要があります。普段からお風呂の水を張りっぱなしにして災害時に備えているお宅もあります。18リットルタンクを何本か用意しておくことも必要でしょう。そして10リットルがどれくらいの量であるか、行平鍋などで確認しておくこともお勧めします。
文末になってしまいましたが、台湾は親日派で知られています。東日本大震災では200億円を超える義援金を送ってくださっています。今度は日本から台湾を支援する番です。
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