平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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身近に感じる危機管理

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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第119話 水中での体温低下と人体の反応

第119話 水中での体温低下と人体の反応

先日、海上保安庁の講習を受けてきました。
実際に事故現場に急行して救助してきた保安官から苦労話しを聞かされると、海の怖さを実感します。
 
■1.気象現況の把握
まずダイバー自身も、当日の気象状況を掌握しましょう。
●海の安全情報
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html
●気象庁レーダー(これ、普段から使えて便利ですよ)
アプリをダウンロード
 
■2.普段から、海上では目立つ工夫を
1)目立つ色の着衣
2)シグナルフロートは有効
3)笛の吹鳴(肺の空気を減らさない為にも)
4)シグナルミラーは最も有効(昼間は)
5)防水ケースによる携帯電話所持も有効
 
■3.救助を待つまで
水の伝導率は空気の約25倍で、低水温では空気中より急速に体温が奪われ、身体の深部の体温が低下してしまうと低体温症になり命の危険にさらされます。その点、ウエットスーツやドライスーツは優れています。ただし頭部を海面に出しており、身体の毛穴と違い頭部の毛穴は収縮しないことから、頭部からの体熱損失は思いのほか早いので、引き続きフードを被るなどして体温の低下を防ぎます。
 
■4.ヘリコプターによる救助
海保とはいえ、気象状況によっては救出に向かえない場合もあります。そしてすぐ近くを飛行していても、本当に見つけられないことが多いのです。上記■2.の工夫を心がけ、さらに以下のような信号機や発信機も携行していただけると、より良いのではないでしょうか。
●ダイバーマーカSOS
https://www.youtube.com/watch?v=RqcwHOU4Kzg
これは風向きを計算して、ヘリが風下から向かってくるタイミングで信号発信してください。
●パーソナルイーパブ(国内で認可される)
http://plbjapan.wixsite.com/plb1
講習会では、世界的なネットワークGMDSSの素晴らしい救助制度について、力説されていましたが此処では割愛させていただきます。
 
■5.海の事故は118
筆者は海上で、第一発見者(遺体発見)になった経験があります。連絡先を迷ったのですが、陸に近かったこともあり最寄りの警察に連絡しました。今どき携帯電話からの通報はGPSによりピンポイントで駆けつけてくれると思いきや、保安庁と消防署がバラバラに電話を掛けてきて、待てど暮らせど現場に現れず、各省庁の連携の悪さと海上での発見がいかに大変か身に染みて分かりました。連絡先の正解は、海上保安庁ダイヤル118のようです。

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