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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第118話 消火器の老朽化とリサイクル

第118話 消火器の老朽化とリサイクル

平成21年度に発生した老朽化消火器の破裂事故を鑑み、技術上の規格や点検基準等が改正され、平成23年より定期点検が義務付けられています。
消火器の老朽化とリサイクル・破裂事故一覧

なお、専用住宅に於いては義務化されていませんが、是非本稿を参照の上、住宅用消火器を設置いただけることをお勧めいたします。(店舗併用住宅は義務化の対象)

 

■加圧式から蓄圧式へ
平成23年まで主流だった「加圧式」消火器とは、名前の通り炭酸ガスを発生させ急激に圧力を加えることで放射する消火器です。
その後奨励されている“蓄圧式”は、容器内部にあらかじめガスを充圧しておき、レバー操作によりバルブを開き、消火薬剤を放出(平常時から内圧がかかっている)。放射時に急激に圧力が加わる「加圧式」と異なり、消火器本体に常時圧力がかかっている“蓄圧式”の方が、本体容器が老朽化しても内圧が上昇することが無く圧力が容器外に漏れるため、破裂事故等の危険性が少なくより安全です。

消火器本体のレバー付近に圧力計が必ず設置されているので見分ける際のポイントとしてください。

 

■蓄圧式の安全性
上記でも述べましたように“蓄圧式”は、本体が老朽化などで腐食し穴が空いてしまったとしても、内圧が上昇することはなくそこからガスが抜けてしまうので、本体が破裂することはありません。“蓄圧式”の内部点検開始時期を「製造後3年を経過したもの」から「5年経過」に改め、製造年から10年を経過した消火器に対する耐圧性能点検(水圧試験)が義務付けられます。

 

■廃消火器リサイクルシステム
平成22年1月1日以降、どのメーカーが製造した消火器でも回収が可能となりました。
廃棄する際は、リサイクルシールの貼付けが必要となり、既存の消火器は、リサイクルシールを購入して貼付けすることが必要です。

 

■安売りや住宅用を見極めることが重要
平成24年以降、旧式タイプは新規に設置できません。安売りなどにより旧式の「加圧式」を買ってしまわないようにご注意ください。
既存の消火器は、特例として平成33年12月31日まで継続設置可能でありますが、早めに交換することが望ましいでしょう。
内部及び機能に関する点検は3年ごと(初年度は5年)、耐圧性能に関する点検は10年ごとに必要です。

 

★蓄圧式消火器と加圧式消火器の違い
http://syoukaki.info/compare

★株式会社消火器リサイクル推進センター
http://www.ferpc.jp/

右上の「はじめての方消火器 処分方法」が、分かり易いです。

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