平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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身近に感じる危機管理

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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第115話 大震災時の交差点

第115話 大震災時の交差点

地震の時には、乗っている自動車から降り歩いて避難することになっています。
しかしながら実行することは、かなりの勇気がいります。しかも車のカギは“着けたまま”が原則です。
家に残してきた家族が気になり、車で帰宅しようと考えることも自然な発想ではないでしょうか。

 

■防災対応型 信号機
東京では震度6弱以上になると、環状線の中に車で侵入することが出来なくなり、緊急自動車専用路として人命救助・消火活動等に従事する車両(警察、消防、自衛隊)しか通行できなくなります。この時の道路標識に【写真1】があります。よく見かけますね。

大震災時の交差点
そして次に覚えていただきたいものが「防災対応型 信号機」。【写真2】主な仕組みは普通の三色信号ランプの下に矢印ランプが取り付けられ「よく見かけるじゃない」と思ったら大間違い。大震災時に稼働するようにバッテリー内蔵で、三色ランプが停電しても矢印ランプだけは点灯し続けるのです。

ところが此処に小さな問題が発生します。平常時には【写真3】のような姿をしているので、不慣れな方がこの交差点に差し掛かり、右折待機していると「そのうちに右折可のランプが点いてから曲がろう」と安全策を考えてしまう事。事故に繋がるような誤解ではありませんが、もう少し一目で見分けられる形をしているとこの様な誤解も少なくなるのではないでしょうか。
大震災時の交差点

 

■ラウンドアバウト交差点
和名は環状交差点といい、海外では欧米に限らず南米でもアジア圏でも多く見られる“円形で信号のない交差点”のことで、日本でも2014年から設置され始めました。差し掛かる手前での標識は【写真4】ですが、皆さんはご覧になったことがありますか。まだ全国でも42か所しか設置されていないそうです。
メリットは色々あり、アメリカでは導入した交差点の交通事故が4割も減少したというデータもあるようです。平常時でも無駄なく車両が行き来でき、渋滞緩和に効果を発揮しています。そしてなんといっても信号機が無いので、大震災時にはいつも通りの交差点であるわけです。

大震災時の交差点

いかがですか、見慣れないのでいきなり【写真4】の標識を見て急ブレーキなど踏むことなど無いように頭の中でシミュレーションしておいてください。一時停止は採用されていない交差点が多く、速やかに合流して、円の中心まで入り、目的の路地へスマートに出ていかれるとクールなのですが・・・

 

■防災型信号機をご存じですか?(警視庁HP)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/saigai……singo.html
 
■ラウンドアバウト(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A6%E……6%E3%83%88
 
■写真引用元
【写真1】警視庁HPより
【写真2】警視庁HPより
【写真3】JAFHPより
【写真4】警視庁HPより

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