いつも重い機材を運ぶダイバーにとって、トローリーバッグはこの上なく便利なスーツケースですね。(トロリーバッグとも呼ばれる)
通称「キャリーバッグ」とか「キャスターバッグ」と呼ばれているようですが、正式名称は“トローリーバッグ” (英語: trolley bag) 。
便利な反面、多様な事故も発生しています。
主にマナー不足によるものですが、安価なバッグで耐久性が無く、事故に発展してしまった例も多いようです。
■キャリーバッグでの事故 国民生活センターHPより
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20091202_1.html
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【事故例1】エスカレーター逆行
ワースト1ではないでしょうか。
上りも下りも危険であり、特に海外旅行用の大型バッグで人身事故が発生しています。
・エスカレーターの最上段まで上がったが、
荷物の重さで地上階への段差が越えられず、後続の人が滞留して将棋倒しに。
・弾丸買い物ツアーの無理やり詰め込みバッグ。
油断してエスカレーターを逆走。階下の人に。ぶつけてしまいケガ。
・皆さん手ぶらで下りのエスカレーターに乗るときも、
背後には気を配り手すりにつかまりましょう。
バッグ利用時にはエレベーターを選択することもグッドマナーですね。
【事故例2】急停止と方向転回
改札に並んでいる時、トローリーバッグを引く前方の人。「のろのろ歩いて邪魔だなぁ~」と、心に思いながら改札口に向かって歩いているとトローリーバッグが突然急停止!!!
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「あぶないなぁ」とつぶやきながら追い越すとスマホを見ている。
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突然の方向転回も、よくあるパターン。やめましょうね、歩きスマホ。
【事故例3】高速歩行で歩行者の足が被害に
ビーチサンダルで真夏の駅コンコースを歩いていると、突然目の前を横切る人。「あ~、急いで電車に乗りたいのかなぁ」なんてノンビリ考えていると「痛てっ!」。キャスターに足を踏まれたよ。
小型のバッグは、気が付きにくい。人混みの中で、プルドライブハンドルをフルに伸ばして引くことは危険過ぎます。どうしても重いのなら“立てたまま”キャスターを引くと迷惑になりにくいですよ。
【事故例4】電車内、バッグのひとり歩き
本事故例全てにおいて“場所に不慣れ”な観光客などに多い傾向です。
目的の電車に無事乗れた安堵感でしょうか。相変わらずスマホを覗き込んでいます。
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電車はカーブに差し掛かり、トローリーバッグがひとりで車内を移動していきます。しかも、その状態に気づかずスマホを続けて・・・
ストッパー機能がある場合には利用しましょう。でも、手から離さないほうが盗難も含めて安全ですよ。
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バッグに取り付けられたキャリーはかなり頑丈なもの。無造作に使用すれば、建物を傷つけることも簡単で、施設管理者としては折角の石畳を傷つけられるのは困る問題です。
オフィスビルなどでは、台車の搬入に厳しい規制を引いており、大型商業ビルでは使用するエレベーターも限定されたり使用を禁止されたりしています。
バッグに取り付けられたキャリーはかなり頑丈なもの。施設管理者としては折角の石畳を傷つけられるのは困る問題です。
現状法的規則は無く、マナーに頼るばかりです。
■トローリーバッグ使用のマナー
http://www.proteca.jp/manners/
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