ノロウイルスには、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が効果的です。
比較的簡単に手に入り、使用方法を間違えなければ危険な薬剤ではありません。(洗濯用漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムです)
今月は、嘔吐物の処理方法として次亜塩素酸ナトリウムを説明します。
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12月は宴会シーズンですが、ウイルスのハイシーズンでもあります。
おなかの調子が悪く熱っぽいなと思ったら、ノロに罹患したと判断すべきでしょう。検査に時間が掛かるので医者も推測で判断しています。
早めに自己判断し、まん延を防ぐべく職場や人ごみには出向かない心がけが必要です。
家庭内でも、手洗いや消毒を励行し、家族への感染に留意します。
それでも体力のないお年寄りや子供たちは、吐いてしまったりするでしょう。
絨毯や畳などに吐かれると、十分な消毒ができずに飛沫感染します。
2次災害を防ぐ意味で、枕元にはビニールシートを用意したり工夫が必要です。
処理する方も、エプロンやマスク・手袋などで防備し、すべて使い捨てします。ふき取ったペーパータオルも、しっかりと密閉して処理。
そして床を次亜塩素酸ナトリウムで浸すように消毒します。
捨てるビニール袋にも、浸るように次亜塩素酸ナトリウムを入れる事が望ましい。(ここまでで、かなりの量が必要です)
私も体力には自信がありますが、年老いた母親が施設に入居しています。
感染は、母だけではなく施設利用者全員の命に係わる問題です。
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【次亜塩素酸ナトリウムについて(じあえんそさんナトリウム)】
「危険な薬品なのか」
いいえ、家庭用に販売されている次亜塩素酸ナトリウムの水溶液ならば、濃度5%くらいなので、人体への悪影響はありません。
歯医者さんでは口腔内の洗浄に使われたり、野菜や果物の消毒にも利用され、コンビニなどで売られているサラダはこの溶剤で滅菌され日持ちするのです。
水道水にも含まれていますし、プールにも使われています。
塩素という文字だけで、食器への残留とか食品に溶け込むなどと気にする方が多くいるようですが、大量に摂取するわけではなく、それ以前に目に見えないウイルスを除去することが優先されると思います。
「混ぜるな!危険!は?」
はい、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたトイレ漂白剤と、塩酸を使った強酸性トイレ洗剤を混ぜてしまうと有毒な塩素ガスが発生し、痛ましい事故も発生していますので注意が必要です。
「簡単に手に入るのか? どれくらい保存できるのか?」
通販でも手軽に購入できます。
500gで800円くらいからありスプレータイプは少し高いですね。
水溶液ならば長期保存も可能のようですが、高温や紫外線によって分解されてしまうので、ウイルスの活動が活発な2月まで保存したら、次の年末には、効果を失っている可能性も考えて慎重なさるほうが賢明でしょう。
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