「ダイバーズ保険とは別に、海外旅行保険にも追加加入した方が良いですか?」
との、質問が多く寄せられます。
今月は少し重いテーマですが、死亡事例を挙げて必要性を説きます。
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昨年(2013年)、日本から海外への渡航者は、約1,849万人を超えました。
そして、海外で亡くなる日本人は毎年約400~600人。
特に2011年は、NZ地震で多くの犠牲者592名が出ました。
この1か月だけでも、グアム、マレーシア、エジプトなどから悲報が。
昨年11月、万里の長城での事故もトレッキング中です。
あなたは旅慣れているかもしれません。
しかし日本に残されたご家族が。海外旅行など1度も出かけたことがないご両親が、大切なあなたを「嘘であって欲しい」との気持ちだけを支えに、不慣れな海外まであなたを迎えに行かなくてはならない時のことを考えてみたことはありますか。
海外旅行保険は、旅行者自身のためだけではなく効力を発揮します。
是非、法律や文化の異なる異国に旅立つあなたの義務として加入して行くべきです。
■上記数値は、法務省HPより
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukoku……00029.html
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02100104.do?ga……d=00300300
■海外での日本人(邦人)の主な事件事故まとめ
http://uguisu.skr.jp/recollection/kaigai.html
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完璧な島国日本で、火葬100%の国柄では、外国で遺体になった場合に、帰国がどれだけ難しいことか想像がつかないかもしれませんが、
遺体確認の為に、ご家族のパスポート確認から出入国手続と必要書類
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海外での死亡に関する各種書類・輸送手段の確保
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ご家族出国~入国。本人確認後、遺体への防腐処理(エンバーミング)
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日本への入国手続(日本語への翻訳を含む)
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帰国の為の飛行機などを手配(GWや国際イベントが重なると大変)
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日本へ帰国 各種手続~書類~検閲(非合法な品物混入多々)
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外国の棺から日本の棺へ移棺し、遺体の修復、復元、化粧、着せ替え
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遺族の元へ帰宅してきます。
想像を超える手続きとコストが掛かる事を、ご理解いただけましたでしょうか。
そしてこれらの手続きを良心的に行える企業は、世界でも少数であり、日本には1社しか存在しません。
■エアハース・インターナショナル社HP参照
http://www.airhearse.com/japanese_pages/j-flight.html
上記のコストは、海外旅行保険の救援者費用から支払われますが、とても助かる事は、現地の手配や支払について現金が必要な所を保険会社が代行してくれることではないでしょうか。
ダイバーズ保険の救援者費用でも、一部保険対象になりますが、現地での手配や支払は代行できません。一旦立て替えていただかなくてはなりません。すべての書類を整え、すべて立て替えていただいた後に保険会社へ請求していただくのです。
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「毎年行っているから」
「もう慣れているし」
「日本に居るより安全だよ」
などと言って、みなさん出国されますが、留守を守る家族の為にも海外旅行保険への加入は責務と考えましょう。
特にアジア圏で交通事故は、統計的にもすさまじい物があります。
【アジア圏 10万人あたりの交通事故による、死亡者数】
マレーシア 23.6名 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
フィリピン 20.0名 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
タイ 19.6名 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
インド 16.6名 ■■■■■■■■■■■■■■■■□
中国 16.5名 ■■■■■■■■■■■■■■■■□
インドネシア 16.2名 ■■■■■■■■■■■■■■■■
ベトナム 16.1名 ■■■■■■■■■■■■■■■■
韓国 12.8名 ■■■■■■■■■■■■□
日本 5.0名 ■■■■■
■Global status report on road safety 2009より
http://www.who.int/violence_injury_prevention/road……ble_a2.pdf
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弊社では、ネットで簡単に申し込める海外旅行保険を扱っております。
●ネットだから安い! 新・海外旅行保険 最大40%割引
http://www.toy-hoken.co.jp/kojin/travel/
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「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」 佐々涼子著(集英社)
http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/24nen/outline01.html
ママが遺体にキスできるように。それが彼らの仕事。
国境を越えて遺体を家族のもとへ送り届けるのが国際霊柩送還士の仕事。
昨年の開高健ノンフィクション賞を受賞。 を参照しました。
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