消火器は身近な消火用具ですが、意外と種類が多く、不適切な使用により逆に危険なことにもなりかねません。
× 泡消火器は、電気火災で感電の恐れあり(泡消火器現在製造中止)。
× 二酸化炭素消火器は、酸欠事故に繋がるので地下などでは不向き。
× 水消火器は、油火災では拡大させる恐れがある。
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● 火災事故を3種類に分類
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A火災用(普通火災) 紙、木、繊維、樹脂などが燃える火災に適応。
B火災用(油火災) 油、ガソリンによる火災に適応。
C火災用(電気火災) 電気設備や器具の火災に使用可能。
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● 3種類の火災に適用する消火器(消防法による)
消火器には、以下のような3種類の円形マークがある。
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A火災用(普通火災)→ 白色の円形マーク
B火災用(油火災) → 黄色の円形マーク
C火災用(電気火災)→ 青色の円形マーク
■(上記の)消火器の円形マーク・3種(大分市HPより)
https://www.city.oita.oita.jp/www/contents/1204690……index.html
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● 消化剤による消火器の種類
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消化剤による消火器の種類は、あまりにも多く専門的なので、メーカーHP等をご参照ください。
1年ごとに溶剤を詰め替える必要がある消火器もあります。
◎PCルームには、水消火器(精密機械を守り、人体にも優しい)。
◎キッチンには、二酸化炭素消火器。等、適材適所で選びましょう。
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● 耐用年数
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一般の消火器で8年。家庭用やエアゾールタイプは3~5年です。
また、破裂事故に繋がる消火器では「加圧式の粉末消火器」が多く、耐用年数を大幅に超えていたり、保存方法の劣悪などが原因です。
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● 設置基準
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ワンフロアーにて歩行距離20m以内に1器必要で、面積による消火能力も求められます。
■消火器の設置基準(ヤマトプロテックHPより)
http://www.yamatoprotec.co.jp/index.php?id=192
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● 使用方法
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1)火元になるべく近づき(8m以内で3m位まで近づけると良い)、
2)狙いを定めて噴射(15秒~30秒、長いもので70秒位まで)。
噴射時間は短いので、落ち着いて無駄なく噴射しなければなりません。
普段から設置場所を数カ所覚えておき、他の方は別の消火器を取って
くるようにすると良いでしょう。
マンション火災等では、ドアを開けずにポストから噴射したり、レバーだけ握って噴射状態のままドア内に放り込み、2本目から突入する方法もあります。
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