平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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身近に感じる危機管理

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平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第50話 ウェーダーの危険

第50話 ウェーダーの危険

先月は、ライフジャケット(以後、LJと略す)の使用をお勧めしましたが、今月もLJの併用をお勧めする内容です。

ウェーダーとは胴長とも呼ばれ、ゴムの長靴に防水のカッパズボンが一体化して胸の辺りまで濡れないようになっている防水ウエアです。

主に、渓流釣りなどで使用されますが、港湾工事や沼地での農作業にも便利なので利用されているようです。

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● ウェーダーでの死亡事故
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1)渓流で

川の流れで足を滑らせ胸まで転倒。胸の開口部から川の水が一気に入り込み堰堤(えんてい)に流され、深みに落とされ溺死。

腰のベルトをきちっと締めていれば立ち上がれたかもしれません。

2)湖畔で

バスボートの引き波に足を取られ転倒。その途端に両足が空気で持ち上げられ息が出来ずに溺死。

腰のベルトも空気を十分に抜いてから締めなければなりません。

★ どちらのケースも、LJ装着されていれば助かっていたのでは。

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● 総論
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3)便利さや安さだけで選ばないこと

使い慣れている方でなければ、ウエーダーの使用は止めた方が賢明です。

機能が落ちる気がするかもしれませんが、長靴とカッパズボンは別々に着用すべきでしょう。

カッパズボンを間違えた履き方で使用している人を見かけますが、長靴の中にカッパズボンを入れてしまう人がいますが、危険です。落水時に水が入って救助できにくくなります。靴に水も入ります。

4)“防水性”を求めることは、“落水の危険”も伴うこと

ひとりが落水すると、本人よりも周りが慌てて二重遭難になったりしています。LJさえ付けていれば笑って済むかもしれません。

5)落水後に救出されることまでも考えること

水準以上のカッパには、落水時の救出に配慮された水抜き穴が施されています。ポケットが付いていても水は抜けます。

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● 再びライフジャケットの勧め
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6)「泳ぎは達者だから」との声を聞きます。

その達者な人がLJを付けていることにより、落水者救出時にもより早く、より安全に救出できるのです。

小さな子供でも、必死にしがみついてきたら岸まで泳げませんよ。

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● 参考Link
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■ウェーダー写真
http://www.ps-katsuki.co.jp/images_item/2031_1.jpg

■ウェーダー使用注意点
http://www.uraryoushi.com/bakabass_part3_g.html

■河川・海洋における事故
http://www.esj.ne.jp/safety/manual/020-020.html

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