平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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身近に感じる危機管理

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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第24話 都会の森でカラス被害

第24話 都会の森でカラス被害

カラスがヒナを育てる季節になりました。カラスの繁殖期ですね。

この時期、カラスによる人的被害も多発しています。

目でも攻撃されたら大変なことになり、一緒に連れている子供やペットなど、弱い方を攻撃してきます。

1970年頃、山手線内では殆ど見られなかったカラス達ですが、最近は天敵であるタカやフクロウがいなくなった都会や、住宅街にある公園など好んで生息しています。

【カラスによる人的被害】

1)カラスの巣が近くにあり卵やヒナがいる場合、威嚇されます。
「カッカッカッカ」はハシブトガラスの威嚇。

近づいてはいけません。回り道して他人にも教えてあげましょう。

2)ヒナは巣立ちの時期になると、飛びたてずに巣から落ちている場合があります。

助けてはいけません。まず間違いなく親鳥に攻撃されます。
(私はこのケースで、親鳥のクチバシで額に穴を開けられた女子大生を目撃したことがあります。獣医大生なのに・・・)

しかも、攻撃は前からだけではありません。後ろからクチバシで突かれたり、足で蹴ったりもします。

【カラスによる物的被害】

1)代表的なものは、我々が出すゴミ袋が荒らされる事でしょう。

ゴミの出し方に問題がありませんか?(これが一番問題だと思う)

2)食材サービスの宅配ボックスを狙い、箱を開けて食べ物を獲っていきます。配達日を知っているようにやってくるそうです。

上記1)も2)も、アウトドア用のコンテナボックスを設けてはいかがでしょうか。完璧に被害を防ぐことができます。

3)物干し場に掛かっている針金ハンガー。

被害といえるか疑問ですが、鉄筋製の巣は、設置場所によっては停電の被害をもたらしています。物干し場には放置しないように。

【最後にカラスを弁護】

わたしは、カラスが嫌いではありません。
好きでもありませんが、とても賢いことには興味や関心があります。
※参照「カラスがどれほど賢いか 唐沢孝一著 中公新書」

この現象は、自然体形が壊れた都会で多くみられるのでは。確かに都会ではカラスとの共存はバランスは欠いており、対策が必要であることは必然的かもしれません。

山に戻ってもらえば一番良いのでしょうが、山も痩せて暮らしにくくなっている事も問題なのでしょう。

一時的な駆除などでは、絶対に解決しないと思います。ゴミを減らし、都会に暮していても山の豊かさを考える時期に来ているのでは。

■カラスとどうつきあうか
http://www.pref.saitama.lg.jp/A09/BD00/karasu/karasutop.htm

■カラス~都市におけるカラス問題~
http://www.wbsj.org/nature/kyozon/karasu/index.html

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