平和な世の中に慣れてしまった生活。突然の災害・事件に対処できるのだろうか?

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身近に感じる危機管理

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保険をもっとわかりやすく > 身近に感じる危機管理 > 第7話 損害保険の第三世代 下

第7話 損害保険の第三世代 下

先々月から続いて、第三話(完結編)です。

第一世代は、他人様に迷惑を掛けたら大変だと“賠償保険”を購入。第二世代では、他人と揉めるのは面倒だと“示談交渉”機能を求め、第三世代にて被害を受けたときに賠償して貰えない“不安時代”突入。

先月の一覧表にて結論は、
●国にて色々な救済事業があるが不十分であり、家族への補償は無理。
●車を運転する限り、「人身傷害補償保険」も購入する必要がある。
●その保険料は現状に対して約16%割増(弊社平均)くらいになる。

そして、これらの項目があてはまるのは“人身事故”に限ります。
“物損事故”では、政府事業(★2.や★4.)など国による救済は制度が存在しません。任意保険で追加付帯する「車両保険(※1.)」や「弁護士費用保険(★3.)」が大変有効です。

物損事故にて賠償を得られない主なケースは、

※1 ★2 ★3 ★4
車両保険 無保険者 弁護費用 政府事業
1)自動車保険に未加入 × ×
2)事故時には保険が失効 × ×
3)自分は無責と強情を張る × ×
4)ひき逃げ × × ×
5)薬物酒酔い無免許盗難車 × ×
6)解決を引延す専属示談屋 × ×

と、人身事故とほぼ同じ様な結果になります。

【車両保険】
車両保険とは、自車財産を守るのだから、高級車や新車の時だけ加入していればよい。と考える方が多いようですが、弊社では下記のようにご説明しています。

▼記——-
示談交渉で相手と揉め、長時間解決を見出せないときに、時としてお客様と代理店の関係まで壊れてしまうことがあります。

我々は、ご契約者の報告に従い相手と交渉していますが、その主張を元に思い通りに相手から回収をすることは出来ない為、しびれを切らしてしまうようです。

ここは保険業界の限界があり、正しく支払う業務はできても、相手に請求する行為は弁護士法に抵触し、禁止されています。

また、過失を分け合うときにも、現実的にはご契約者の主張を再現し立証することは不可能なため、どうしてもお互いに歩み寄らなければならず、思う過失分より1~2割位は譲って頂くことも提案します。
———

こんな時に車両保険にさえ加入して頂いて居れば、文字通りお任せいただけて、自己負担もなく解決できるのです。

「事故時には、自己負担はいくらでも問題ないよ」というお客様いらっしゃらないと思います。私でもイヤです。

是非、車両保険にはご加入頂きたい。車両保険も限定条件*1にすれば、そんなにも高くはありません。

殆どの事故で、車は修理して直ります。そして修理代は、新車でも中古車でも同じ金額です。でも保険料は中古車の方が安いのです。

また、相手からの賠償金支払いを待たずして車両保険金にて自車修理が出来ますから、レジャーの計画も損なわずに澄みます。

※1「限定条件」 リーズナブルでお薦めな車両保険です。車と車の事故だけに補償を限定しますので、示談交渉がトラブルに発展しやすいケースでも安心です。

オールリスク条件にしますと、自爆でも補償されますから保険料も割高です。しかし、人的トラブルにはなりにくいので、保険会社の示談交渉機能は、さほど必要としないかもしれません。

【結論】
数々の交通事故報告を受け付けますが、ケガを伴う方は殆ど居ません。

しかし無傷な時ほど、物損事故として揉めることが多いのです。ケンカできるくらい無傷だったことを運が良かったと割り切り、車両保険を使ってスマートに解決しては如何でしょうか。
示談交渉が難航する場合、相手側の理由トップは経済的な問題です。

●お金がないから、保険が切れちゃった。
●お金がないから、社員が居なくなり社長が急いで車を走らせていた。
●お金がないから、怖いもの無し。払いたくても払えないし。
●お金がないから、電話も通じ無くなっちゃった・・・
●差し押さえるものも無いようでは、弁護士もお手上げです。

★自分が正しいだけでは交通戦争は切り抜けられません。相手にモラルを期待できない限り自己防衛こそ完璧にしてください。

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