今回のテーマ「遺伝子組み換え食品」については、危機から回避する具体的な提案はできません。ただ、認識だけは持っていたいと考えました。
問題点は「食品」だけではなく、「土壌汚染」や「昆虫による拡散」なども深刻です。
なぜ世間では「遺伝子組み換え食品(※1)」を問題視するのでしょうか。「品種改良」とは、何か違うのでしょうか。
米国企業モンサント(※2)は、種の区別なく、すべての植物を枯らせてしまう除草剤を開発。同時にこの除草剤に耐性のある品種を遺伝子組み換えにより作りあげ、その種子をセットで売っています。
現在この特許は期限が切れ、世界中でジェネリック薬として製造・使用されており、2007年現在、全世界の大豆作付け面積の約6割、トウモロコシで約2割、綿は約4割遺伝子組み換え作物です。
我が国の自給率40%(※3)を考えると“食卓の危機”を感じることができると思います。
なぜ、こんなに沢山作らなければいけないのでしょうか。
なぜ、そんなに効率を上げなければならないでしょうか。
どうして虫もつかない作物が必要なのでしょうか。
そんなに、土壌や水資源を汚して、未来は大丈夫なのでしょうか。
このままでは、地球が壊れてしまうのでは・・・・・
最後に、サン=テグジュペリの美しい言葉を。
————
わたしたちは、祖先から大地を受け継ぐのではない。わたしたちはわたしたちの子どもたちから大地を借り受けているのだ。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
————
※1 遺伝子組み換え入門 http://www.no-gmo.org/gmguide/gmguide.htm
※2 自給率の部屋 http://www.maff.go.jp/jikyuuritsu/kuwashiku2.html
※3 日本モンサント社 http://www.monsanto.co.jp
▼ 関連記事 こちらもご覧下さい